●記事の概要
とにかく最高に笑える映画を集めてみました。
体を張ったアクションで魅せるスラップスティック・コメディやパントマイム、
別の作品を面白可笑しくネタにするパロディ、
風刺やタブーを皮肉るブラック・コメディ(ブラック・ジョーク)、
男女が喧嘩をしながら恋に落ちるまでの様を描くスクリューボール・コメディやロマンティック・コメディ、
踊りや歌を交えたミュージカル・コメディ等々。
まずは前半50本どうぞ。
※2020年9月15日:加筆・修正。「改定前」
●オススメの傑作・名作
カメラマン バスター・キートン/エドワード・セジウィック
The Cameraman
キートンのアクション・コメディは傑作が多いです。「荒武者」では電車の愉快な旅道中&滝に挑み、「探偵学入門」では画面に飛び込んだり爆走カーチェイス、「セブン・チャンス」ではおびただしく増殖する花嫁や転がる巨岩群から全力で逃げ、立ち向かう。
特にこの作品は個人的にキートン最高傑作。可愛らしい相棒と共に火事の現場から暗黒街の銃撃戦、海における救出劇まで駆け抜ける大騒動。
dvdは「KEATON COLLECTION DVD-BOX」辺りがオススメ。
犬の生活 チャールズ・チャップリン
A Dog's Life
チャップリンもダンスといった動きで魅せる作品が多いですが、今回は高密度の短編から一本御紹介。職業安定所に列を成し仕事を奪い合い、警官たちと追いかけっこの日常を繰り広げる放浪者、犬のような暮らしをしていたら本当に愉快な犬と出会い思わぬ方向に。
チャアップリンの短編は他に「担え銃」「サニー・サイド」「給料日」「のらくら」等。
チャアップリンの短編は他に「担え銃」「サニー・サイド」「給料日」「のらくら」等。
生きるべきか死ぬべきか エルンスト・ルビッチ/ルドルフ・マテ
To Be or not To Be
スクリューボール・コメディだけでなく復讐を絡めたスリラーとしても一級品の傑作。
第二次大戦下ポーランドのワルシャワを舞台に、偽のヒトラーやナチス軍人を見立て破壊工作をしようと入念な稽古、ナチスの空襲をキッカケに活動を本格化させるレジスタンス。
第二次大戦下ポーランドのワルシャワを舞台に、偽のヒトラーやナチス軍人を見立て破壊工作をしようと入念な稽古、ナチスの空襲をキッカケに活動を本格化させるレジスタンス。
ドアの存在やセリフによる笑いと緊張が奔り、劇場における幕引き、独裁国家の未来を予見でもしていたかのような爆発。ドイツ出身のルビッチが怒りと笑いをブチ込んでヒトラーに喧嘩を売りまくる姿勢を見せつけてくれます。
規制が強化される前にもセックス・コメディ(スクリューボール・コメディの原型)「結婚哲学」といった作品を撮っていたルビッチですが、規制が強まれば強まるほど洗練される悲劇一歩手前の恐怖と笑いはワイルダーや三谷幸喜にも受け継がれる。
規制が強化される前にもセックス・コメディ(スクリューボール・コメディの原型)「結婚哲学」といった作品を撮っていたルビッチですが、規制が強まれば強まるほど洗練される悲劇一歩手前の恐怖と笑いはワイルダーや三谷幸喜にも受け継がれる。
アマルコルド フェデリコ・フェリーニ
Amarcord
「映画史を作った50本」にて「8 1/2(オット・エ・メッツォ)」を紹介。
今作は春に始まり春で締めくくられる、とにかく四季が魅力的に描かれるイタリアン・コメディ。
ブラスバンドと爆竹のアンサンブル、家族の食卓における大喧嘩、ヴァイオリンと銃火のコンチェルト、霧の中でのワルツと愉快&切ない。豊満な女性を下品だけど美しく描けるのはフェリーニだけ。dvdはリージョン・コードのご確認を。※2017年8月22日追記。Blu-ray出ました!
他はカオスな「甘い生活」「8 1/2(オット・エ・メッツォ)」、「青春群像」、ファンタジー「ミラノの奇蹟」、下ネタ&セクハラ満載の「女の都」等。
他はカオスな「甘い生活」「8 1/2(オット・エ・メッツォ)」、「青春群像」、ファンタジー「ミラノの奇蹟」、下ネタ&セクハラ満載の「女の都」等。
雨に唄えば スタンリー・ドーネン/ジーン・ケリー
Singin' in the Rain
西部劇や剣戟・ギャング映画等のパロディ、あらゆるものに全力で飛び込み、男も女も飛び出し駆け抜けるアクロバティックなアクション。暗黒街で踊りに誘う妖艶な女性、コインを回しまくるジョージ・ラフトもどき軍団、アフレコとカーテンが開かれる種明かし。
他は冒頭から洒落たアニメーションで一気に引きこまれるコメディタッチのサスペンス「シャレード」、西部劇を舞台に女を奪い合うミュージカル「掠奪された七人の花嫁」、「パジャマゲーム」「悪いことしましョ!」等。
他は冒頭から洒落たアニメーションで一気に引きこまれるコメディタッチのサスペンス「シャレード」、西部劇を舞台に女を奪い合うミュージカル「掠奪された七人の花嫁」、「パジャマゲーム」「悪いことしましョ!」等。
「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」。題名が無駄に長いことでも知られる戦争を皮肉るブラック・コメディ。
ピーター・セラーズの狂気地味た一人三役、馬鹿げた銃撃戦、パイを投げる代わりにパニックになった軍人の水爆ロデオと意図的な合成で戦争の馬鹿馬鹿しさを笑い飛ばす。世界が滅亡するかしないかという時に企業からのクレームを恐れている時点で酷い映画(褒め言葉)じゃありませんか。そもそもキューブリックの常軌の逸し方はみんなギャグ映画一歩手前。存在そのものが宇宙人である彼にとって、SFという要素は装飾品にしか過ぎないのかも知れません。「時計じかけのオレンジ」なんて「雨に唄えば」の名曲レイプをかましていました。
ダウン・バイ・ロー ジム・ジャームッシュ/ロベルト・ベニーニ
Down by Law
ロードムービー&脱獄コメディ。
船で川を突き進むような緩やかさ・激しさ、獄中でダンスを通じて友情を結んでしまう愉快な狂乱、旅先での出会いと別れ道。
他は青春「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、タクシーにおけるハートフルなやり取り「ナイト・オン・ザ・プラネット」等。
他は青春「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、タクシーにおけるハートフルなやり取り「ナイト・オン・ザ・プラネット」等。
教授と美女 ハワード・ホークス/ビリー・ワイルダー
Ball of Fire
ホークスの破壊力×ワイルダーの巧みなシナリオによる最強タッグのロマンティックな一篇。
野暮ったくて微笑ましい教授たちやギャングを振り回すバーバラ・スタンウィックの可憐さと半端ない女子力。「白雪姫」のような何処かお伽噺めいた雰囲気がたまらない。キスが届かなきゃ本を踏み台にしてしまえばいい。ホークス映画はミュージカルというほどじゃありませんが、どの作品にも何かしら音楽が響き渡り、ファンキーなジャムセッションの心地良さ。特にこの映画は「コンドル」や「紳士は金髪がお好き」よりも音楽が楽しい。
ヒズ・ガール・フライデー(金曜日の彼女) ハワード・ホークス
His Girl Friday
新聞記者たちがマシンガン・トークを浴びせ合うスクリューボール・コメディ。
ホークスファンの中には「赤ちゃん教育」とどちらを選ぶかで意見が分かれる人も多いかと思いますが、私は断然コッチ。冒頭から互いに愛しているのに素直になれない男女が言葉で殴り合いをはじめ、受話器をマイクのように担ぐ夫婦喧嘩が銃をぶっ放す騒動にまで発展する。
毒薬と老嬢 フランク・キャプラ
Arsenic and Old Lace
一般的に「或る夜の出来事」がスクリューボール・コメディの先駆けとされていますが、私にとって「素晴らしき哉、人生!」もコメディの皮を被った最高に素敵な恋愛映画でしかありません(モチロンどれも超名作)。
そんなワケで、今回はブラック・コメディの傑作を紹介。サクサク殺しまくる猟奇的なお婆ちゃんたち、恐怖のピーター・ローレとボリス・カーロフ(レイモンド・マッセイ)、ケイリー・グラントの変顔。
要心無用 フレッド・ニューメイヤー/サム・テイラー/ハロルド・ロイド
Safety Last!
本作はバスに置いてきぼりを喰らうシーンからデパートでの大活躍、体当たりで時計台を登り、落ちそうになるスリルと笑い。壁を当たり前のようによじ登る友人、負けずに壁から窓・秒針を握りしめ宙づりになろうが諦めない。
ロイドやキートンのアクション精神は後にジャッキー・チェン「プロジェクトA」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズ等にも受け継がれます。
他は「牛乳屋」「田吾作ロイド」「スピーディ」等。
我輩はカモである レオ・マッケリー/マルクス兄弟
Duck Soup
「独裁者」や「生きるべきか死ぬべきか」に並ぶ反ナチスコメディで、破天荒なスクリューボール・コメディの中で最も破壊的で頭のおかしい(褒め言葉)作品の一つ。
探偵学入門(忍術キートン) バスター・キートン
SHERLOCK, JR.
ウディ・アレンが「カイロの紫のバラ」でオマージュを捧げた作品。
世界一笑える探偵映画はコレですね。浮気調査で自分の妻の問題が浮上する可笑しさ、首の骨が折れても撮影を続行できるのはキートンとジャッキーだけ。
世界一笑える探偵映画はコレですね。浮気調査で自分の妻の問題が浮上する可笑しさ、首の骨が折れても撮影を続行できるのはキートンとジャッキーだけ。
他はディズニー「蒸気船ウィリー」のミッキーにも受け継がれるドタバタ「蒸気船(船長)」、海にまで潜る「海底王」、冒頭の四季が流れる部分から始まりクライマックスの爆走が凄い「セブン・チャンス」、短編「文化生活一週間」「案山子(スケアクロウ/かかし)」、これまた走りまくる「荒武者」「警官騒動」、「イントレランス」のパロディ&マイク・ニコルズ「卒業」に先駆けた展開「恋愛三代記」、初トーキーのミュージカル映画「エキストラ」等。
キッド チャールズ・チャップリン
The Kid
チャップリンの長編からは血の繋がりを超えた家族になっていく本作で。巡り巡って出会う二人、飯を食べ、路上で共闘し、連れ去られた屋根から屋根を全力で駆け抜け追い続ける!!
お熱いのがお好き ビリー・ワイルダー/チャールズ・ラング
Some Like It Hot
マリリン・モンローが最高にセクシーなソフィスティケイテッド・コメディ。
ギャングの親玉として「暗黒街の顔役」のジョージ・ラフトが出てくるだけでも泣ける。ジーン・サックス「おかしな二人」でも素晴らしかったジャック・レモンの演技も輝る逸品です。
他は脚本「気まぐれ天使」「ミッドナイト」「国境の南(夜明けよ待て/Hold Back the Dawn)」、
他は脚本「気まぐれ天使」「ミッドナイト」「国境の南(夜明けよ待て/Hold Back the Dawn)」、
監督作「ワン、ツー、スリー ラブハント作戦」「あなただけ今晩は」等。
カメレオンマン ウディ・アレン
Zelig
アレンが苦手という方にもオススメなSFチック&ドキュメンタリー風コメディ。
1920年代末期~トーキー初期の雰囲気を劇中に再現し、本当にその時代に生きていたかのような映像を作ってしまう。他人と同化してしまう事に悩む男が、自分のアイデンティティーを見出していく。医者のミア・ファローも魅力的。
他は「ハンナとその姉妹」「アニー・ホール」、スタローンのチンピラ時代「バナナ」、勃ち上がれ精子たち「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべて」等。
1920年代末期~トーキー初期の雰囲気を劇中に再現し、本当にその時代に生きていたかのような映像を作ってしまう。他人と同化してしまう事に悩む男が、自分のアイデンティティーを見出していく。医者のミア・ファローも魅力的。
他は「ハンナとその姉妹」「アニー・ホール」、スタローンのチンピラ時代「バナナ」、勃ち上がれ精子たち「誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべて」等。
ロシュフォールの恋人たち ジャック・ドゥミ/ジーン・ケリー
Les Demoiselles de Rochefort
桃色の店(街角 桃色の店) エルンスト・ルビッチ
The Shop Around the Corner
プレイタイム ジャック・タチ
Play Time
タチの集大成となるフレンチ・コメディ。
サイレント映画のようにパントマイムのアクション、巨大なモダン建築群で繰り広げられるやり取り、本物探しのかくれんぼ、長すぎる廊下、迷子大量生産のオフィス、無駄に多いボタン、狭すぎるダンスパーティー、主人公まで増殖しだす始末。ユロ氏が巻き起こす珍騒動は「Mr.ビーン」ことローワン・アトキンソンの作品でも蘇ります。
他は「ぼくの伯父さんの休暇」「パラード」「ぼくの伯父」「のんき大将」、
俳優としては他にクロード・オータン=ララ「乙女の星」、ルネ・クレマン「左側に気をつけろ」等。
サリヴァンの旅 プレストン・スタージェス/アンソニー・マン
Sullivan's Travels
スクリューボール・コメディを席捲した監督の中でも内容の破壊力はこの人が随一。
特に本作は「或る夜の出来事」に通じるロードムービーで、ジョエル・マクリー&ヴェロニカ・レイクにとっても最高作。とにかく帽子を被って変装する彼女が凄い可愛い。
突然走り出すキャンピング・カーや人々のハチャメチャさとドラマティックな生き様はジョン・ラセターやイーストウッド、フランク・ダラボンをはじめ様々な監督に影響を与え続けています。
The Ladykillers
イギリス映画の中でもイーリング・コメディは別格。本作はブラック・ユーモアに溢れたマッケンドリック最高の一本。強盗団が老婦人に面白おかしく追い詰められ、ジョン・ランディス等にも受け継がれるユーモアと大騒動。
カインド・ハート ロバート・ハーマー(ロバート・ハーメル)
Kind Hearts and Coronets
ブラック・イーリング・コメディ。
回想形式で語られる連続殺人を面白おかしく、尚且つ冷徹に描いた傑作。アレックス・ギネスの一人八役も最高にトチ狂ってます(大賛辞)。裸で絡み合うワケでもないのに、エロティックな接吻シーンはルビッチ映画を彷彿とさせます。
ラベンダー・ヒル・モブ チャールズ・クライトン
The Lavender Hill Mob
周遊する蒸気船 ジョン・フォード
Steamboat Round the Bend
キートン「蒸気船」と張り合えるスクリューボール・コメディ。
あらゆるものをボイラー室にブチ込み、部品すらひっぺがして船そのものを破壊してミシシッピー川を突き進む蒸気船レースのロードムービー、裁判のタイムリミットが迫るスリル、騒動に巻き込むように証人を投げ縄で捕まえてしまう面白さ。
他は「ドクター・ブル」「俺は善人だ」「ミスタア・ロバーツ」「静かなる男(静かでも何でもない)」等。「黄色いリボン」における終盤の大騒ぎも忘れられない。あらゆるものをボイラー室にブチ込み、部品すらひっぺがして船そのものを破壊してミシシッピー川を突き進む蒸気船レースのロードムービー、裁判のタイムリミットが迫るスリル、騒動に巻き込むように証人を投げ縄で捕まえてしまう面白さ。
のらくら兵 ジャン・ルノワール
Tire au flanc
「映画史を作った50本」にて「ゲームの規則」「黄金の馬車」を紹介。
今作はスクリューボール・コメディの原型でもあるしっちゃかめっちゃかなフランス喜劇。
第一次世界大戦を舞台に、登場人物がみんな好き勝手やりたい放題しまくる素っ頓狂振り。キャメラもテキトーな撮影、ガスマスク兵たちが坂を転げ落ちる可愛らしさ、地獄の枕投げ、訓練で大暴走、大惨事の劇中劇(花火大会)等々ブッチ切りでイカれてる(褒め言葉)。リメイク的作品「捕らわれた伍長」もオススメ。
アメリカの夜 フランソワ・トリュフォー/クロード・ミレール
La Nuit américaine
映画を完成させるまでの騒動をドキュメンタリー風に描くフレンチ・コメディ。
路上の撮影から始まり、女優も男優も好き放題動き回り、猫にも振り回される監督とスタッフたち、突然の事故、突然の妊娠、斜面から車が滑り落ち、衣服を脱ぎ色情事にふける男女、「大人は判ってくれない」から繰り返されるポスターを奪取していく子供。リリアン・ギッシュ姉姉に捧げられた女、女、女性たちが美しい映画です。
似たような作品でジュリアン・デュヴィヴィエ「アンリエットの巴里祭」もオススメ。
スクール・オブ・ロック リチャード・リンクレイスター
School of Rock
ニューヨークの恋人 ジェームズ・マンゴールド
Kate & Leopold
タイムスリップを題材にしたロマンティック・コメディ。
ロマンシング・ストーン ロバート・ゼメキス
Romancing the Stone
Romancing the Stone
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズもSFと冒険心に満ちた傑作ですが(特に「PartⅢ」は西部劇のパロディとアクションが楽しい)、その前に冒険活劇風コメディから紹介。
帽子箱を持った少女 ボリス・バルネット
Девушка с коробкой/DEVUSHKA S KOROBKOY
「ボリス・バルネット傑作選 DVD-BOX」
本作は帽子をめぐって繰り広げられる愛らしいロシアン・コメディ。
キング・オブ・コメディ マーティン・スコセッシ/ジェリー・ルイス
「タクシードライバー」よりも狂気地味たブラック・コメディ。
他は三時間近い長さを感じさせない「ウルフ・オブ・ウォールストリート」、
ジェリー・ルイスは他に「底抜け大学教授」をはじめとする底抜けシリーズもオススメ。
他は三時間近い長さを感じさせない「ウルフ・オブ・ウォールストリート」、
ジェリー・ルイスは他に「底抜け大学教授」をはじめとする底抜けシリーズもオススメ。
ブルジョワジーの秘かな愉しみ ルイス・ブニュエル
Le Charme discret de la bourgeoisie
はなればなれに ジャン=リュック・ゴダール
Bande à part
ショート・カッツ ロバート・アルトマン
Short Cuts
コミカルな群像劇。
ヤング・フランケンシュタイン メル・ブルックス
自由を我等に ルネ・クレール
A nous la liberte
アダム氏とマダム ジョージ・キューカー
Adam's Rib
フィラデルフィア物語 ジョージ・キューカー/ジョセフ・L・マンキーウィッツ
The Philadelphia Story
水着で飛び込み、脚を大きく振り上げてソファから立ち上がり、突き倒されたら地面に押し倒してしまう。
オペラは踊る サム・ウッド/マルクス兄弟/エドマンド・グールディング
新婚道中記 レオ・マッケリー
レディ・イヴ(淑女イヴ) プレストン・スタージェス
The Lady Eve
凱旋の英雄(凱旋の英雄万歳) プレストン・スタージェス
Hail the Conquering Hero
英雄像の捏造を描くブラック・コメディ。
他は戦時下に芽生える新しい命をめぐる一騒動で戦争を皮肉る「モーガンズ・クリークの奇跡」、ブラックコメディ「殺人幻想曲」、列車内で猟銃をブッ放す「結婚五年目(パームビーチ・ストーリー)」、「七月のクリスマス」等。
赤ちゃん教育 ハワード・ホークス
Bringing Up Baby
スクリューボール・コメディの中で最も人類には早すぎた映画。
「ジュラシック・パーク」にも受け継がれる崩れ去る恐竜の骨、猫(科)の可愛い赤ちゃんも出てきます。名演を披露した犬は「影なき男」や「新婚道中記」にも登場。
他はスタージェス脚色のキャロル・ロンバートのハジケ振り「特急二十世紀」、ハチャメチャなバディ・ムービー「港々に女あり」、マドンナが「マテリアル・ガール」でオマージュを捧げたマリリン・モンロー「紳士は金髪がお好き」、ゴールド・ラッシュにわく霧のサンフランシスコと賭博「バーバリー・コースト」等。
他はスタージェス脚色のキャロル・ロンバートのハジケ振り「特急二十世紀」、ハチャメチャなバディ・ムービー「港々に女あり」、マドンナが「マテリアル・ガール」でオマージュを捧げたマリリン・モンロー「紳士は金髪がお好き」、ゴールド・ラッシュにわく霧のサンフランシスコと賭博「バーバリー・コースト」等。
●日本未DVD化
ザ・ウィメン(女性たち) ジョージ・キューカー
The Women
キューカー最高傑作の一つ。とにかくこの映画、女しか出ません。
男の存在が確認出来るのは受話器の向こう側のみ。ジョーン・クロフォードとポーレット・ゴダードのキャット・ファイトも楽しい、女たちの狂騒を描いた逸品。
他は「アダム氏とマダム」「素晴らしき休日」「ボーン・イエスタデイ」等。
襤褸と宝石(アイリーンとゴドフリー) グレゴリー・ラ・カーヴァ
My Man Godfrey
「襤褸(ぼろ)と宝石」。これまたスピーディーな展開に唸る傑作。
「ハリウッド・スクリューボール・コメディ傑作選 DVD-BOX」に収録)。
dvdがまともに出ている作品では「ステージ・ドア」、それに出演したルシル・ボール主演の作品ならTVドラマ「アイ・ラブ・ルーシー」もオススメ。撮影カール・フロイント!