戦争映画ベスト100②

前半へ。改定前

●日本未DVD化

リトル・ディーター・ニーズ・トゥ・フライ ヴェルナー・ヘルツォーク
Little Dieter Needs to Fly
ヘルツォークが自身の半生を振り返る戦争ドキュメンタリー。
他は戦争イメージをモンタージュする短編ヘラクレス、殺人事件「ヴォイツェク等。

地獄へ秒読み ロバート・アルドリッチ
TEN SECONDS TO HELL
戦後の地雷処理を描いた作品。
日本ではVHSのみ発売。

ビーチレッド戦記 コーネル・ワイルド
Beach red
「セービング・プライベート・ライアン(プライベート・ライアン)」に先駆けた上陸戦描写、シン・レッド・ラインに繋がる太平洋での戦い。
日本ではVHSのみ発売。

木の十字架(戦場の墓標) レイモン・ベルナール
Les croix de bois/wooden crosses

レイモン・ベルナール(Raymond Bernard)による第一次大戦の悲劇を描いた作品。
夥しい兵士の姿が十字架の上に重なるショットは西部戦線異状なしを思い出します。レイモンド・エーモス(Raymond Aimos)!

●その他dvd化

ジョニーは戦場へ行った ダルトン・トランボ
JOHNNY GOT HIS UN
第一次大戦下で起きた悲劇を描く作品。
現実の白黒・記憶の中に美しく蘇るカラーの対比が強烈。
ジョニーの心の叫びは、メタリカ「ワン」の絶叫となり響き渡る。

SHOAH ショア(ショアー) クロード・ランズマン
レネの「夜と霧」が最短のホロコーストを捉えた作品なら、その対極となる最長の作品が9時間30分に及ぶ本作になるのでしょう。
スピルバーグがシンドラーのリスト制作の際に最も参考にしたドキュメンタリー映画の傑作。

旅芸人の記録 テオ・アンゲロプロス
O Θίασος/O Thiassos

大合唱の楽しさがやがて戦争の悲劇、ギャングが殺し合うような負の連鎖へ。
異様な長回しにある者は沈黙を余儀なくされ、ある者はその映像に飲み込まれる。
前半2時間と後半1時間50分に渡りギリシャの内戦傷跡を描くロードムービー

死の嵐 フランク・ボーゼージ
The Mortal Storm
フランク・ボーゼージ(フランク・ボーゼイギ/フランク・ボザージ)による強烈な反ナチス映画の傑作。
他は第七天国」「戦場よさらば(武器よさらば)」「大編隊」等。

飢ゆるアメリカ ウィリアム・A・ウェルマン
HEROES FOR SALE

戦争映画というより、戦場を生き抜いた人間が語る社会派ドラマ。
民衆も社会も何もかも腐敗した世界での孤独な闘い。
家なき少年群やマーヴィン・ルロイ「仮面の米国」に並ぶ1930年代を代表するアメリカ社会派映画として評価されています。

亀も空を飛ぶ バフマン・ゴバディ
Kûsiyan jî dikarin bifirin
戦争で深く傷つきながらも、力強く生きる子供たちを描いた作品。
難民となった子供たちとの出会い、自転車、衝撃的な結末。

まぼろしの市街戦 フィリップ・ド・ブロカ
LE ROI DU COEUR
第一次大戦を舞台にした寓話。
フランスの田舎町で繰り広げられる不思議でばかばかしい戦争の物語。あんな酷い(褒め言葉)白兵戦はありませんよ。

山猫 ルキノ・ヴィスコンティ
l gattopardo

イタリア統一戦争を絡めた大作。
前半2時間に渡るシチリアの情景・戦争、後半90分の豪華絢爛な社交界と滅びの世界。
自然光で撮られた圧倒的迫力は後にキューブリックもバリー・リンドンで挑んでいます。
見るなら是非とも「デジタル・リマスター」の完全復元版を。
マーティン・スコセッシが血と汗を流して修復した最高の映像!
それともシドニー・ポラックが2時間40分に編集した版か。
ヴィスコンティが苦手という人には「夏の嵐」がオススメ。

滅び(ヒトラー~最期の12日間~) オリヴァー・ヒルシュビーゲル

アドルフ・ヒトラーを描いた映画の最高峰。

ノー・マンズ・ランド ダニス・タノヴィッチ
Ničija zemlja


ブリキの太鼓 フォルカー・シュレンドルフ
DIE BLECHTROMMEL
登場人物みんな畜生しかいない胸クソ映画の傑作。

グローリー エドワード・ズウィック/フレディ・フランシス
Glory

南北戦争を舞台に人種の壁を越えて戦場を突き進む作品。
他はシエラレオネ内戦を舞台に紛争ダイヤモンドをめぐり傭兵たちが殺し合うブラッド・ダイヤモンド原田眞人も参加した南北戦争における虐殺から明治初頭の日本まで駆け抜け壮絶に散るラスト サムライ(ラストサムライ)」等。

死刑執行人もまた死す フリッツ・ラング
Hangmen Also Die!

ナチス、スリリングなレジスタンものノワール
他はスパイ「外套と短剣」「恐怖省「アイ・シャル・リターン」等。

永遠の戦場 ハワード・ホークス/ウィリアム・フォークナー
The Road to Glory

「永遠(とわ)の戦場」第一次大戦を舞台にした作品。
ジューン・ラング演じる野戦病院のナースの美しさ、蝋燭の光。

地獄の天使 ハワード・ヒューズ/ジェームズ・ホエール
Hell's Angels
第一次大戦を潜り抜けた飛行機乗りたちが飛び交い、死者まで出した航空戦争映画の問題作。
人々や武器の肌に触れ、吹き出す煙をそらす風、落とされる爆弾と粉塵を巻き上げて吹き飛ばされる軍事施設、車両、空を覆う雲と黒い点のように散らばる戦闘機の群れ、激突して墜落、落下していく瞬間に天を仰ぐパイロット、血のように表情を覆う黒い影、飛び散る破片、機体を引き裂くように刻まれる弾痕。

艦長ホレーショ ラオール・ウォルシュ
Captain Horatio Hornblower
ナポレンオン戦争で活躍したホレイショ・ホーンブロワーを描いた豪快な海洋アクション。
帆船同士の戦闘、ブチ折れるマスト、吹き荒れる波風の迫力はマスター・アンド・コマンダーよりも面白い。
姉妹作と言えるコチラも豪快な「世界を彼の腕に」もオススメ。

ナバロンの要塞 J・リー・トンプソン/カール・フォアマン
THE GUNS OF NAVARONE
第二次世界大戦における孤島の要塞をめぐる戦いを描いた戦争冒険活劇。
他は列車による脱出行「北西戦線(暴走機関車 北西戦線)」、砂漠「恐怖の砂」等。

レマゲン鉄橋 ジョン・ギラーミン
The Bridge at Remagen

他は航空映画ブルー・マックス等。

さよなら子供たち ルイ・マル/レナート・ベルタ
AU REVOIR LES ENFANTS
ルイ・マルの自伝的な作品。
戦争と市民、ナチスとフランスによるユダヤ人狩り
他は「ルシアンの青春」「ブラック・ムーン」も不思議な戦争映画。

ふくろうの河 ロベール・アンリコ
La Rivière du hibou/AN OCCURRENCE AT OWL CREEK BRIDGE
南北戦争を舞台にしたオムニバス形式の短編。
特に三つ目「ふくろうの河」は必見。
他は追想等。

恥 イングマール・ベルイマン
SKAMMEN/SHAME
戦争と民衆・寓話を描いた奇妙な作品。
空爆シーンが怖い。

マチネー ジョー・ダンテ
Matinee

ダンテの最高傑作となるハチャメチャさを極めたカオス・オブ・カオスな戦争映画。
映画館での件がとにかく酷い(誉め言葉)。
他は「セカンド・インパクト」「スモール・ソルジャー」もカオス。

橋 ベルンハルト・ヴィッキ
Die Brücke

「地上最大の作戦」に参加したヴィッキによるドイツ版西部戦線異状なし
 第二次大戦下のドイツを舞台に前半は招集されていく少年たちの青春をじっくり描き、後半は「橋」をめぐって戦車相手に壮絶に散っていくやるせなさ。

東部戦線1944 カレン・シャフナザーロフ
Звезда/Zvezda

ソ連兵の消耗品振りの哀しさ、物量の恐怖。

スターリングラード ヨゼフ・フィルスマイアー
Stalingrad

第二次大戦下、東部戦線におけるドイツ兵たちの地獄のスターリングラード攻防戰を描いた作品。

エネミー・アット・ザ・ゲートズ(スターリングラード) ジャン=ジャック・アノー
Enemy at the Gates
戦争映画であり、徐々にヒットマン映画へと変貌を遂げる作品。

深く静かに潜行せよ  ロバート・ワイズ
Run Silent, Run Deep

大作サウンド・オブ・ミュージック」「砲艦サンパブロ」も良いですが、その前に90分の密度で作られた潜水艦映画を御紹介。
日本軍との駆け引きが面白い。

西部戦線一九一八年 G.W.パプスト
WESTFRONT 1918
第一次大戦の戦いを描いたパプストの傑作。

西部戦線異状なし ルイス・マイルストン
All Quiet on the Western Front

クソリアリズム戦争映画を代表する1本。ラスト2分の衝撃は何度見ても泣けます。
デルバート・マンによるTVスペシャルもオススメ。

進軍ラッパが消える時(プライベート・ソルジャー) ジョン・アーヴィン
When Trumpets Fade

疲労感MAXの戦争なんかやってられるかクソッたれ映画。
他はベトナム戦争ハンバーガー・ヒル「戦争の犬たち」等。

追撃機 ディック・パウエル
The Hunters

朝鮮戦争を舞台にした航空映画。

北部への追撃 ラオール・ウォルシュ/ドン・シーゲル
Northern Pursuit

戦争スパイアクション。
雪崩、氷を割り出現する潜水艦!
他はコレもスパイ戦場を駆ける男背後の危機(Background to Danger)」「栄光」「南部の反逆児」等。

攻撃 ロバート・アルドリッチ
Attack!


突撃隊 ドン・シーゲル
Hell is for heroes
第二次大戦下のドイツ戦線を舞台にした戦争アクション。
ワイルドなスティーヴ・マックィーン!
他は航空映画「中国決死行」、スパイ映画「ドラブル」、クリント・イーストウッドと組んだ南北戦争末期のスリラー「白い肌の異常な夜」等。

弾鬼中隊 ジョン・フォード
The Lost Patrol

初期のフォードは、低予算を逆手に取った演出かつシンプルなストーリーが面白い。
今作も巧みな心理アクションを味わう一品。
野郎共が砂漠で裸になって撃ちまくる漢臭い映画っす。
遺作となった傑作荒野の女たちは、戦争の影や西部劇のダイナミズムを感じさせる作品。コチラも必見。
他は冒頭の航空シーンが凄い荒鷲の翼」をはじめ、虐殺と軍人の息子たちによる「四人の復讐」「ミスタア・ロバーツ」、ドキュメンタリー真珠湾攻撃等。

にがい勝利 ニコラス・レイ
Bitter Victory
第二次大戦下のアフリカ戦線を描いた作品。
冒頭の華やかさが、嘘のように砂漠の中へ消えていく。
他は「太平洋航空作戦」等。

最前線物語 サミュエル・フラー
THE BIG RED ONE

フラーによる第二次大戦を描いた傑作。
去勢用地雷の怖さ、ノルマンディー上陸作戦における生々しさ。
他は朝鮮戦争と雪山での恐ろしき戦い「折れた銃剣」等。

レッド・バロン ロジャー・コーマン/ジョナサン・デミ
VON RICHTHOFEN AND BROWN
航空伝記物。

最後の戦闘機 アナトール・リトヴァク
L' Équipage
他は「将軍たちの夜」、戦後を描くリトヴァク流カサブランカとも言うべき「旅等。

戦艦シュペー号の最後 マイケル・パウエル/エメリック・プレスバーガー
The Battle of the River Plate


ベンガルの槍騎兵 ヘンリー・ハサウェイ
Lives of a Bengal Lancer

冒険活劇&戦争アクション。
ドラマ重視ですがクライマックスのアクションは必見。
他は砂丘の敵」「Gメン対間諜」「チャイナガール」等。

愛する時と死する時 ダグラス・サーク
A Time to Love and A Time to Die

ダグラス・サーク コレクション 2」
戦争の悲劇と恋愛。
似たような題材を持つミハイル・ボーギン「別れの時に」もオススメ。

銃殺 ジョセフ・ロージー
King and Country

戦争映画って観客の神経を逆撫でするくらいじゃないと何も伝わりませんよね。
他はヘリの描写が面白い「風景の中の人物(雪崩)」、フランス人によるユダヤ人狩り「パリの灯は遠く」、戦後と寓話「緑色の髪の少年」等。

終電車 フランソワ・トリュフォー
Le Dernier Metro

レジスタンスもの。

カラビニエ  ジャン=リュック・ゴダール/ロベルト・ロッセリーニ
Les Carabiniers

まぼろしの市街戦」に通じる架空国家・寓話的なコメディ。
他は「小さな兵隊」「ウィークエンド」「アワーミュージック」、オムニバス「新世界(「ロゴパグ」に収録)」「カメラ・アイ(ベトナムから遠く離れて」に収録)等。

1900年代(1900年) ベルナルド・ベルトルッチ
Novecento
前半2時間40分、後半2時間30分の二部構成で描かれるベルトルッチ渾身の壮大な歴史ドラマ。
20世紀初頭のイタリアの歴史、光と闇。
豚の解体シーンは短編「豚の死(※現存せず)のリメイク、人民裁判の凄まじさ、ドナルド・サザーランドの悪役振りを味わうだけでも見る価値大。

僕の村は戦場だった  アンドレイ・タルコフスキー
Иваново детство/IVANOVO DETSTVO

ナチスへの憎しみをエネルギーとして生きるしかなかった少年を描いた、とにかく虚しくなる作品。
他は歴史大作アンドレイ・ルブリョフ」等。

パットン大戦車軍団 フランクリン・J・シャフナー/フランシス・フォード・コッポラ
Patton

2時間50分でジョージ・パットンの生涯を描いた戦車映画の代名詞。