「ルパン三世」シリーズ作画紹介⑥

●このページの概要

このシリーズは一応今回で最後。
前回紹介しきれなかった面々を一挙御紹介。
「PARTⅢ」も中盤~終盤になると漫画的デフォルメがどんどん極端になり、参加陣営も吹っ切れ作画無法地帯をノリノリで楽しんでいる感じでした。

●その他作画監督11名

北原健雄(北原匠)

36話前半
 
2ndでメイン作監だった北原も後半から参加。
13話以降ハジケまくった作画面が最もハッチャけていた時期だけあって北原も「2nd」の頃よりも青木パワーに飲まれた感じに。
尾鷲英俊(甲賀電)

11話後半
 
動きの良さに定評のあるOHプロの腕利きアニメーター。
本作の尾鷲担当回は物凄い動くので見ていて楽しませてくれます。
同時にこの回から徐々に…いえいきなり青木寄りのタッチを披露し視聴者を大きく困惑させた筆頭でもあります。
ルパン三世 バビロンの黄金伝説 の作画にも参加。
他作画キテレツ大百科」「おじゃる丸等。
※2018年2月1日追記
31話からは飯田馬之介(飯田つとむ)が演出を手掛けるように。
亀垣一(亀本秀一)

15話
 
スタジオZで活躍していたアニメーター。
今作では作画も含め絵コンテ、監督の一人としても奔走。
他監督ふしぎ遊戯」「ソニックX、メカ作画「超電動ロボ 鉄人28号FX等。
本橋秀之

20話後半
 
シティーハンターでも紹介。
荒木の弟子だけあって無法地帯になりつつあったこの現場に参加した心境はいかに。
小林勝利

37話前半
 
To heart(トゥ・ハート)でも紹介。
この回は銭形回とあってかなり気合入れてました。眼光の鋭さ。
辻初樹(榎本たけあき)

46話のみ
「2nd」の原画に参加していた辻も1話分だけ参加。
「ハイスクール!奇面組」「タッチ」等。
曽我部孝

33話後半
 
曽我部孝(波風立流/波風立志/そかべたかし/※ 垂永士/垂永志/水口桂名)。
他原画さすがの猿飛」「うる星やつら」「プラレス三四郎等。
※2018年2月1日追記
主に原画や絵コンテ・演出面で活躍するアニメーター。
彼が呼ばれる作品は大抵現場がヤバい状況が多いそうです。それを支えられる縁の下の力持ち的存在。
今作では演出から作画までこなしていましたが、そういう人材が増えたのはそれだけ制作現場が逼迫していたのでは?ということらしいです。
実際、放映当時は野球中継で放送期間が延びに延びまくり、オマケに放送できるのが雨で野球中継が中止になった時だけという特異な状況だったみたいです。
そういう事情が今作の絵柄の変化にも影響しているかも知れませんね。
()内にで記した別名義は確証は無いもののこの人の可能性が非常に高いとのことで記載。
浪花京子

28話のみ
 
この話にだけ参加している謎の作監
※2018年2月1日追記
で紹介した松原京子の変名の可能性があるそうです。
森中正春(森中正晴)

29話
 
※2018年2月1日追記
これも謎の多い存在...かと思いきやマジックバスの森中正春だったことが判明。
コメントが無かったら永遠に分からないままだったかも知れません。情報感謝です!
他作画名犬ラッシー、原画少女革命ウテナ等。
関町北三

42話
 
これも謎の作監
※2018年2月1日追記
ここにきて偽名説が有力に。
原画のスタジオぎゃろっぷの住所が練馬区関町北3-20-36とあり関町北3=関町北三」そうか...そうだったのか...。
これは盲点でした。
なので作画は原画のぎゃろっぷの内の誰かかも知れないそうです。
山内昇寿郎、中矢卓、松岡秀明、田中二郎。あるいは丹内司がノンクレジットで参加しているのでは?とも。
今作はルパン三世 2nd」「名探偵ホームズ」関連で関わっているスタッフが多いだけにその可能性も十分ありそうです。
ちなみに演出は水谷貴哉(戯家六夫)みたいです。
あるいは「バイバイリバティー危機一髪」「ヘミングウェイペーパーの謎」のキャラデザを手掛けた古瀬登がタッチも近くやった可能性があるとのこと。
shu*****( tak*_31**)さん、貴重な情報の数々、誠にありがとうございました。
※2018年3月13日追記
匿名の方(元ぎゃろっぷスタッフとのこと)から頂いた情報によりますと、
関町北三はぎゃろっぷで確定、
作監は丹内氏・山内氏の可能性はなし。両名なら実名を出すはず、
中矢氏は当時新人で田中氏は作画監督をやる技量はなく実際に作画監督の経験も積まず数年後にアニメーターを辞めてしまった、
松岡氏もぎゃろっぷ所属ではない自宅作業型の人で劇場版ルパン三世(ルパン三世 DEAD OR ALIVE)」原画のみで「ルパン」関係での作画は一度もなし、
そもそも田中氏と松岡氏は所属ではなくフリーランスの立場で一時在籍しただけ。
で候補は誰かというと当時ギャロップに所属していた辻初樹氏、
「名探偵ホームズ」原画にも参加していた小和田良博、
名前を出せない外部のアニメーター、
ノー作監かスケジュールの都合上作監作業が中途半端に終わってしまったので変名を用いたのではないか…とのことです。
井上昭子

44話
 
これも謎。

「yahooブログ」で以前いただいた指摘コメント
-------------------------------------------------------------------------
  • 完全にデフォルメかつカートゥーン調になった後半。
    当初2クール予定だったものが、視聴率が好調なことから延長になりましたが、作画スタッフのやりくりが大変だったのか、青木悠三自らが作画に乗り出してきます。

    演出には、萩原露光や曽我部孝を招き、またOH!プロ回では尾鷲英俊と飯田つとむが演出と作画を兼務するなど、ギリギリの体制が取られていました。柳野龍男が、原画に作画監督にフル回転し始めます。曽我部孝もそうですが、演出も作画も両方できて素早く仕上げることができる人材を持ってきたというのは、現場がかなり窮していたからではないかと思われます。なお、曽我部孝は非常に優秀なアニメーターで、北斗の拳等でもその実力を十分に発揮しています。青木悠三が監督を勤めた『アリス~モンキー・パンチの世界』でも「垂永士(たれながし)」の名前で参加しています。(続く) 削除

    shu***** ]

    2018/2/1(木) 午前 4:14

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    北原健雄の加入はかなり大きかったと思います。実質1エピソード分の参加でしたが、第38話は青木とのコンビ作監なので作画の安定度は高かったですね。本橋さんも急遽参加でした。この作品自体、ゴッドマーズのスタッフが引き継がれているということもありますので、後半でもう少し気を吐いて欲しかったな、って思います。

    浪花京子は恐らく「松原京子」の変名、森中正晴はマジックバスの「森中正春」だと思います。関町北三、謎ですよね。第42話の段階で、キャラのデザインが初期から中期のようなデザインになっていますし。スタジオぎゃろっぷの住所が「練馬区関町北3-20-36」ですので、ぎゃろっぷのうちの誰かだと思います。僕は「丹内司」or「山内昇寿郎」だと思っています(バビロンにも参加していました)。演出の戯家六夫(ぎゃろっぷ)は分からないですが、辻初樹かな。 削除

    tak*_31** ]

    2018/2/1(木) 午前 4:14

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    追記。関町北三ですが、もしかしたら「古瀬登」かもしれません。
    よくよく思うと、後の「バイバイリバティー危機一髪」「ヘミングウェイペーパーの謎」と、どことなくタッチが似ているんですよね…。 削除

    tak*_31** ]

    2018/2/1(木) 午前 5:08

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    コメントありがとうございます。

    「PARTⅢ」は野球中継を挟みながら大分延びたみたいですね。それでも一定の人気があったのは分かります。脚本も良いしアクション面もよく動いて面白いですもんね。絵のクセが強くなってしまったのは見る人を選びそうでちょっと残念ですが。
    そういう激しい変化がやっぱり制作現場の混乱を物語っていたのですね・・・。

    戯家六夫はどうやら水谷貴哉みたいです。検索し直したら出てきました。 削除

    すかあふえいす ]

    2018/2/1(木) 午後 3:02

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    青木さんは途中まで作画にほぼノータッチでしたもんね。原画として裏方に徹するつもりだったかも知れませんし。それだけに絵柄の変更と参戦は本人的にどう思ったのでしょうか。

    本橋さんも普段は荒木寄りなタッチだけに、後半の変化でやるというのは大変だったかと。「ゴッドマーズ」張りのキレは流石でしたが。

    北原さんは本当何でもこなすというか、職人気質でどんな仕事にも対応できるのが凄い。「ルパン」時代も青木原画には比較的寛容?でしたし、相性も好みも良かったのでしょうね。

    ぎゃろっぷ回は山内or丹内の可能性はありそうですね。二人はよくコンビで活躍していましたし。

    「PARTⅢ」後期と「バイバイリバティー危機一髪」「ヘミングウェイペーパーの謎」辺りは確かにタッチが似ていましたね。
    TVSP初期「バビロンの黄金伝説」の延長上とも言える雰囲気もありましたし。 削除

    すかあふえいす ]

    2018/2/1(木) 午後 3:29

    返信する
  •                              

    謎の作画監督名の「関町北三」はぎゃろっぷで確かです。私はぎゃろっぷに数年間在籍していましたのでその事は知っています。作画監督ですが丹内氏や山内氏ではないと思いますね。この二人でしたらおそらく実名を出します。また中矢氏はまだ新人、田中氏は
    作画監督をやる技量はなく実際に作画監督をやったことは一度もないはずです。田中氏は数年後にアニメーターをやめました。松岡氏はギャロップで劇場ルパン三世の原画は描いてますがその期間もぎゃろっぷには在籍してなくて自宅作業でしたしルパン三世での作画監督は一度もやってません。ついでに言うと田中氏と松岡氏は社員ではありません。二人はフリーランスです。ある時期だけフリーの立場でぎゃろっぷに在籍していただけです。候補は当時の社員の辻氏か小和田氏か外部の名前を出せない事情のアニメーターでしょう。あるいはノー作監かスケジュールの都合上、作画監督作業が中途半端に終わったので変名を用いたのかもしれません。 削除

    fen**r1_u*a_*ibson1 ]

    内緒 

    2018/3/13(火) 午後 5:30

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    コメントありがとうございます。
    貴方はもしや何時ぞやの shu*****( tak*_31**)さんと何らかの関りがある方でしょうか?

    そんな貴重な情報まで…誠に感謝です。 削除

    すかあふえいす ]

    内緒 

    2018/3/13(火) 午後 10:56

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    初めまして
    知り合いの、アクロバンチで名前を見て曽我部孝を探していてたどり着きました。

    同名で曽我部孝の事は出ていましたが、本人かどうかが分かりませんでした。
    知り合いの曽我部君に間違いない所までは見つけました。 削除

    ひこにゃん ]

    2018/6/24(日) 午前 8:14

    返信する
  •                              

    コメントありがとうございます

    一応、様々なコメントで指摘してもらい曽我部孝さんという情報にたどり着いた感じです 削除

    すかあふえいす ]

    2018/6/24(日) 午後 4:16

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    どうも、失礼いたします。今、シティーハンターが大ヒットで改めてこだま監督や神村さんを確認しながら見ているものです。神村さんですが、黄金のリンゴの回が神村さんの絵柄が出ている気がします。裏切りの荒野は青木さん拠りもしくは青木さんが作画監督やっているのではないでしょうか。作画監修とありますが、やれるなら青木さんは作画監督直しもやっているような気がします。直さなくていいものはアニメーターの絵柄で残している気が。ちなみに亀垣一さんはpart4のブックレットの絵柄を見るとかわいらしい絵柄だったので、殺しが静かにやってくるは亀垣さんの個性が出ているなと思います。辻初樹さんはぎゃろっぷにいる時ですが絵がきれいです。完全に自分の絵柄で作ったなという感じがします。アラスカの絵コンテ、ケン・タロウさんが謎です。出来が良いだけに。 削除

    jio*taw* ]

    2019/2/28(木) 午前 11:40

    返信する
  •                              

    顔アイコン

    jio*taw*さん、コメント&貴重な情報提供に感謝です。

    (作画的にも)謎が謎を呼ぶ今作。16話は こだま×神村回で特に不二子が可愛かったですねー。19話は青木と神村の良い部分が張り合った?感じの回といっても良いかも知れません。
    27話のケン・タロウ…本当に誰なんでしょうね… 削除

-------------------------------------------------------------------------
 
重ね重ね、誠に感謝です。