●このページの概要
前回は「PARTⅢ」の作画面における大きな流れを創った荒木と青木の二人を紹介。
今回は初期から中盤における絵柄の変化に対応した作監を御紹介。
下手にやれば動きがギコチなくなったりして作画の崩壊という事態を招いてしまいます。
無論巧い人間は見事に対応しつつ個性を炸裂させ、アニメーターとしての力量が試された作品でもありましょう。
●絵柄の変化に対応した作監6名
神村幸子(児玉幸子/上村幸子)
6話
「2nd」の原画に参加していた神村も作監として腕を振るいます。
10話まで荒木寄り、16話くらいから青木調も取り入れ、
19話から完全に青木風へ。
青木テイストで一番巧くやっており、アクションのキレ、ハッとするような表情も多かったのは流石。
後の「シティーハンター」でも神村作画・青木原画で素晴らしいコンビを見せていただけに最後まで神村×青木の組み合わせが見たかったです。
小川博司(おがわひろし)
2話
14話前半
※2018年2月17日加筆・修正
土田プロ出身。その後スタジオ501設立、パシフィックアニメーションコーポレーション等を渡り歩いた名アニメーター。
2話で荒木寄りなものの既に土田プロで培っていた個性が見え隠れ。
絵柄が変わった14話は子供(特に不二子ファン)が見たら色々トラウマものかも。
5話前半
8話
13話からOP詐欺(作画的な意味で)になった絵柄の大きな返還点「悪のり変装曲」を田中と共に担当させられたのか・したのか。
高田は後半。
一瞬だけ荒木寄りの眼に戻ったり、絵柄の変化とエキセントリックな脚本(鈴木清順)に戸惑っていたのかも。
他「MAJOR(メジャー)」「星銃士ビスマルク」等。