「彼らは忘れない」より
●代表作
小説「山にのぼりて告げよ」、
「ビール・ストリートに口あらば(ビール・ストリートの恋人たち)」等
●「悪魔が映画をつくった」で語られた主な映画49本
暗黒街に踊る ハリー・ボーモント…ジョーン・クロフォード。犯罪、ダンサー、新聞記者、ギャング
トム・ミックス…の連続活劇もの西部劇
モヒカン族の最後(ラスト・オブ・モヒカンズ) ジョージ・B・サイツ…1936年。ランドルフ・スコット。西部劇、異文明との交流と衝突、ロマンス
春なき二萬年(春なき二万年) マイケル・カーティス…ベティ・デーヴィス(ベティ・デイヴィス)。犯罪、刑務所、ロマンス
※彼等は忘れない(彼らは忘れない) マーヴィン・ルロイ他…ロバート・ロッセン。「They Won't Forget」。ミステリー、裁判、人種、偏見と対立、群衆ヒステリー、リンチ
M(エム) フリッツ・ラング…ドイツ時代の偉大な映画として。サイコ・スリラー、殺人鬼、群衆ヒステリー、裁判
※「彼らは忘れない」の原作小説はウォード・グリーン(Ward Greene)「ディープ・サウスに死す(深南部の死/Death in the Deep South)」。
実際に起きたレオ・フランク事件が題材。
墓にツバをかけろ(墓に唾をかけろ) ミシェル・ガスト…原作:ボリス・ヴィアン。「悪魔が映画をつくった」の表紙にも。犯罪、人種問題、兄弟、復讐、ロマンス、エロティック
わが息子ジョン(マイ・サン・ジョン) レオ・マッケリー
メンバー・オブ・ザ・ウェディング(結婚式のメンバー) フレッド・ジンネマン他…スタンリー・クレイマー。エセル・ウォーターズ(エセル・ウォータース)
情熱の狂想曲 マイケル・カーティス…フアノ・フェルナンデス
墓場への闖入者(墓地への侵入者) クラレンス・ブラウン…原作:ウィリアム・フォークナー。フェルナンデス
ボディ・アンド・ソウル ロバート・ロッセン…エイブラハム・ポロンスキー/ロバート・アルドリッチ/ロバート・パリッシュ。カナダ・リー
緑の牧場 マーク・コネリー他…ウィリアム・キーリー。ザ・ロチェスター(エディ・“ロチェスター”・アンダーソン/エディ・ロチェスター・アンダーソン)
運命の饗宴 ジュリアン・デュヴィヴィエ…ポール・ロブスン/エセル・ウォーターズ
エドワード・G・ロビンソン
ジェームズ・キャグニー
フレドリック・マーチ
オックス・ボウ事件(牛泥棒) ウィリアム・A・ウェルマン
マクシム・ゴーリキーの幼年時代(ゴーリキーの幼年時代) マルク・ドンスコイ
虎鮫島脱出(虎鮫島脱獄) ジョン・フォード…映画は未見だったものの関連書籍や広告でその存在を知っていたとか
Gウーマン ウィリアム・K・ハワード…シルヴィア・シドニー
デッド・エンド ウィリアム・ワイラー…シドニー/ボガート
真人間 フリッツ・ラング…シドニー
街の風景 キング・ヴィドア(キング・ヴィダー)…シドニー
国民の三分の一 ダッドリー・マーフィー…「...One Third of a Nation...」。シドニー
理由ある疑惑のかなたに(条理ある疑いの彼方に) フリッツ・ラング…完全な敗北者の仕事として
シーク ジョージ・メルフォード…ルドルフ・ヴァレンチノ(ルドルフ・ヴァレンティノ)。“黒人的な振る舞い”について
ターザンもの…上に同じ
国民の創生(國民の創生) D.W.グリフィス…いちがいに不誠実と言いきれない凄まじさについて
夜の大捜査線(夜の熱気の中で) ノーマン・ジュイソン…シドニー・ポワティエ(シドニー・ポワチエ)
このわれらが生に(追憶の女) ジョン・ヒューストン他…ラオール・ウォルシュ。ベティ・デーヴィス(ベティ・デイヴィス)
手錠のままの脱獄(手錠のまゝの脱獄) スタンリー・クレイマー他…ネドリック・ヤング
勇者の故郷(勇者の家) マーク・ロブソン(マーク・ロブスン)…制作:スタンリー・クレイマー
招かれざる客 スタンリー・クレイマー
スーパーフライ ゴードン・パークス・ジュニア…他のブラック・シネマものについては、ほとんど見ていないとのこと
アラビアのロレンス デヴィッド・リーン
ゲバラ! リチャード・フライシャー
真昼の決闘 フレッド・ジンネマン他…スタンリー・クレイマー
ハンフリー・ボガートのサム・スペード…「マルタの鷹」等
ロシア映画…いわくタンバリンのクローズ・アップだけ覚えているとか
エヴァ・ガードナー…交流のあった俳優の一人。彼女がボールドウィンに自分がビリー・ホリデイを演じられるかと聞いてきたことについて
エクソシスト 他…ウィリアム・ピーター・ブラッディ。マックス・フォン・シドウ(マックス・フォン・シドー)
肉体の悪魔 ケン・ラッセル
ゴッドファーザー フランシス・フォード・コッポラ…マーロン・ブランドはワシントン大行進に参加した一人
・
・演劇2本
マクベス オーソン・ウェルズ…オール黒人キャスト
※アメリカの息子(Native Son) オーソン・ウェルズ…原作:リチャード・ライト
※「アメリカの息子(Native Son)」はライト自身が主役でピエール・シュナール(ピエール・シュナル)による1951年の映画版に出演。
当初はカナダ・リーが演じる予定だった
・小説20本
アンクル・トムの小屋 ハリエット・ビーチャー・ストウ
二都物語 チャールズ・ディケンズ
奴隷から身を起こして(奴隷から学長に) ブッカー・T・ワシントン(B.T.ワシントン)
罪と罰 フョードル・ドストエフスキー
墓に唾をかけろ ボリス・ヴィアン
チャイルド・キーパー ソル・スタイン(Sol Stein)…「The Child-Keeper」。
レット・ミー・リヴ アンジェロ・ハーンドン(Angelo Herndon)…「Let Me Live」
もと黒人の自伝(元黒人の自伝) ジェームズ・ウェルドン・ジョンソン(J.W.ジョンソン/James Weldon Johnson)…「The Autobiography of an Ex-Colored Man」
砂糖きび ジーン・トゥーマー
ブラック・ボーイ リチャード・ライト
見えない人間 ラルフ・エリスン
ブルース・チャイルド・ベイビー ジョージ・ケイン(George Cain)…「Blues Child Baby(BLUESCHILD BABY)」
ザ・ブルーエスト・アイ(青い眼が欲しい) トニ・モリソン
ゾルダッド・ブラザー ジョージ・ジャクソン
奇妙な果実 ビリー・ホリデイ自伝 ビリー・ホリデイ
※マルカムX自伝(マルコムX自伝) アレックス・ハレイ(アレックス・ヘイリィ/アレックス・ヘイリー)…ヘイリーやエリア・カザンたちと協力し戯曲化・映画化に向け脚本も書いていたことについて(実現せず)
アーネスト・ヘミングウェイ
ジョン・スタインベック…「怒りの葡萄」等
ドス・パソス(ジョン・ドス・パソス)
T.S.エリオット
※「マルコムX自伝」の脚本は「ある日、私が迷ったとき(ある日、私が失われたとき/One Day When I Was Lost)」として出版。
「One Day When I Was Lost: A Scenario Based on Alex Haley's The Autobiography of Malcolm X (Vintage International)」。
後にスパイク・リーが1992年に映画化しアレックス・ヘイリー等も協力。
使われた脚本はボールドウィンが脚色したものにアーノルド・パールの手も加わった版。
今作では最終的にボールドウィンの遺族の要望で彼の名前は載らずクレジットはパールとスパイク・リーの名義のみに。
・物語3つ
ヨブ記…上に同じ
ロマ書(ローマの信徒への手紙)
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・詩
小さい黒い男の子(小さな黒い男の子) ウィリアム・ブレイク…「やさしいうた(無垢の歌)」に収録
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ラウル・ペック…ボールドウィンの未完成原稿「この家を覚えている(Remember This House)」を元に「私はあなたのニグロではない」を監督。また「悪魔が映画をつくった」等も引用
バリー・ジェンキンス…「ビール・ストリートに口あらば(ビール・ストリートの恋人たち)」を映画化
山田宏一…が様々な協力を得て「悪魔が映画をつくった」を翻訳