武満徹が影響を受けた映画①

近松物語」より

4項目

●代表作

映画音楽切腹
砂の女
「火宅(川本喜八郎)
「他人の顔」
「上意討ち 拝領妻始末
「怪談(小林正樹)
東京裁判
「黒い雨」
 
小林正樹黒澤明川本喜八郎勅使河原宏今村昌平といった映画監督たちと組み音楽、作曲家、音楽評論 等で活躍した武満徹が影響を受けた・好きだった映画。
 
全2ページに分けてリストアップ。

蓮實重彦との対談「シネマの快楽」で語った主な映画139本

 
切腹砂の女以前89
サイコ アルフレッド・ヒッチコック…サイコ・スリラー、ミステリー。バーナード・ハーマンは尊敬する音楽家の一人
北北西に進路を取れ アルフレッド・ヒッチコック…スパイ・アクション、ユーモア、恋愛
汚名(ノートリアス/ノトーリアス) アルフレッド・ヒッチコック…スパイ、スリラー、恋愛
めまい アルフレッド・ヒッチコック…SFめいたスリラー、ミステリー、ジリジリとした追跡のスリル
脱出(持つと持たぬと) ハワード・ホークス…戦時下、レジスタンス、スリラー。大好きな映画の一つだそうで、マッチを投げ渡す場面について熱く語っていました
山椒大夫 溝口健二…歴史、兄妹、復讐
近松物語 溝口健二…時代劇、逃避行、恋愛。切腹の時も本作などを意識したそうです
戸田家の兄妹 小津安二郎…家族、老後、ユーモア
ハナ子さん マキノ正博(雅弘)…ミュージカル、コメディ、戦時下。マキノ映画のアナーキー(権力や支配とも無縁な)さについて
大人は判ってくれない フランソワ・トリュフォー…青春、子供たち、犯罪。トリュフォー作品はほとんど好きだそうです
 
ちなみに切腹等で組んだ小林も溝口や山中等のファン
 
街の入墨者 山中貞雄…フィルムは現在行方不明
狂恋の女師匠 溝口健二
愛人ジュリエッタ マルセル・カルネ
天井桟敷の人々 マルセル・カルネ/ジャック・プレヴェール
悪魔が夜来る マルセル・カルネ/ジャック・プレヴェール
雪夫人絵図 溝口健二…話はつまらないと思いつつ、映画そのものの凄さ・女優の存在感に魅せられたそうです
阿片戦争 マキノ正博(雅弘) 他黒沢明(黒澤明)
 
奴隷船 テイ・ガーネット
海を渡る祭礼 稲垣浩
恋山彦 マキノ正博(雅弘)…同じマキノ監督で阪東妻三郎 版と大川橋蔵 版かありますがどちらか不明。「ハナ子さん」の話題が出ていたので多分戦前の阪妻 版かと思いますが
静かなる男 ジョン・フォード
肉体の冠 ジャック・ベッケル
ギルダ チャールズ・ヴィダー
三つ数えろ(ビッグ・スリープ) ハワード・ホークス
ロビンフッドの冒険 マイケル・カーティス/ウィリアム・キーリー…エーリッヒ・コーンゴールド(エーリッヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト)は好きな音楽家の一人。オリヴィア・デ・ハヴィランド
M(エム) フリッツ・ラング
メトロポリス フリッツ・ラング…1980年代の再上映版(当時見つかっていた分のフィルムによる編集・ジョルジオ・モロダーの伴奏付き。)はがっかりしたそうです
 
メトロポリスは後に行方不明だった部分のフィルムが発見され修復、ほぼ完全版がリリースされます
 
白痴 黒澤明…黒澤作品では割と好きな作品とのこと。黒澤は音楽を手掛けた監督の一人
透明人間 小田基義…同名にジェームズ・ホエール「透明人間」がありますが恐らく小田の方
豹の毛皮を着た美女(あのアーミン毛皮の貴婦人) エルンスト・ルビッチ/オットー・プレミンジャー
ニノチカ エルンスト・ルビッチ/ビリー・ワイルダー
ローラ殺人事件 オットー・プレミンジャー
忘れじの面影 マックス・オフュルス
ロビンソン漂流記 ルイス・ブニュエル
忘れられた人々 ルイス・ブニュエル
黄金時代 ルイス・ブニュエル
四十二番街 ロイド・ベーコン他…バスビー・バークレイ(バスビー・バークレー/バスビー・バークリー)
 
ブリガドーン ヴィンセント・ミネリ/ジーン・ケリー
未完成交響曲(未完成交響楽) ヴィリ・フォルスト
男の敵 ジョン・フォード
わが谷は緑なりき ジョン・フォード
理由なき反抗 ニコラス・レイ
夜の人々 ニコラス・レイ
アイダ・ルピノ…のオペラ「ミカド」が出てくる映画。いくら調べても詳細不明。情報求む
白熱 ラオール・ウォルシュ
舞踏会の手帖 ジュリアン・デュヴィヴィエ
赤西蠣太 伊丹万作…フィルムは一部欠落
 
旅は気まぐれ風まかせ 田坂勝彦
風と女と旅鴉 加藤泰
歌行燈 成瀬巳喜男
鶴八鶴次郎 成瀬巳喜男
蛍の光 クラレンス・ブラウン…ジョーン・クロフォード
西住戦車長伝(西住戦車長傳) 吉村公三郎
シー・ホーク マイケル・カーティス
永遠の処女 エドマンド・グールディング/シャルル・ボワイエ
夜の蝶 吉村公三郎
最前線 アンソニー・マン
 
夏の夜は三たび微笑む イングマール・ベルイマン
不良少女モニカ イングマール・ベルイマン
ルキノ・ヴィスコンティ
ミラノの奇蹟 ヴィットリオ・デ・シーカ
非情の罠 スタンリー・キューブリック
現金に体を張れ スタンリー・キューブリック
突撃 スタンリー・キューブリック…カーク・ダグラス出演&キューブリック監督の戦争映画はコレ
嵐の青春 サム・ウッド
汚れなき悪戯(マルセリーノ パンと葡萄酒) ラディスラオ・ヴァホダ
恐怖の逢びき フアン・アントニオ・バルデム
 
黄昏(キャリー) ウィリアム・ワイラー
踊る大紐育 スタンリー・ドーネン/ジーン・ケリー
わが恋せし乙女 木下恵介
太陽とバラ 木下恵介
花咲く港 木下恵介
エスト・サイド・ストーリー(ウエスト・サイド物語) ロバート・ワイズ/ジェローム・ロビンス
波止場 エリア・カザン/ボリス・カウフマン
欲望という名の電車 エリア・カザン
コンテッサ(伯爵夫人) チャールズ・チャップリン…チャップリンは苦手なものの今作は好きな方だそうです
マルタの鷹 ジョン・ヒューストン…昔見た時は面白かったそうで、見返した時はがっかりしたそうな
 
太陽の墓場 大島渚
緑は危険(青の恐怖) シドニー・ギリアット
エボリ フランチェスコ・ロージ
ウェーブ・レングス(波長) マイケル・スノウ
アントラクト(幕間) ルネ・クレール
 
・魅力的な悪女として4名
ベティ・デイヴィス
オリヴィア・デ・ハヴィランド
ジョーン・クロフォード
バーバラ・スタンウィック
 
・不明
巌窟王…鈴木伝明が出ていて伊丹万作とマキノ正博が監督?したらしいですが詳細不明
ヘア ボルブズィグ
クラウン
 
切腹砂の女以降50本
天使の影 ダニエル・シュミット/ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
ラ・パロマ ダニエル・シュミット
ヘカテ ダニエル・シュミット
ヴィオラッタ ダニエル・シュミット
トスカの接吻 ダニエル・シュミット
シベールの日曜日 セルジュ・ブールギニョン/アンリ・ドカエ
恋のエチュード フランソワ・トリュフォー
柔らかい肌 フランソワ・トリュフォー
軽蔑 ジャン=リュック・ゴダール/フリッツ・ラング
 
中国女 ジャン=リュック・ゴダール
ウイークエンド ジャン=リュック・ゴダール
メイド・イン・USA ジャン=リュック・ゴダール
フランス・トゥー・ル・デトゥール・ドゥーザン(二人の子どもフランス漫遊記) ジャン=リュック・ゴダール他…アンヌ・マリー=ミエヴィル
トゥ・ビー・オア・ノット・トゥ・ビー(生きるべきか死ぬべきか) エルンスト・ルビッチ…日本公開は1980年代
二〇〇一年宇宙の旅(2001年宇宙の旅) スタンリー・キューブリック
アンナ・マグダレーナ・バッハの日記 ストローブ=ユイレ(ジャン=マリー・ストローブ&ダニエル・ユイレ)
ポイント・ブランク(殺しの分け前-ポイント・ブランク) ジョン・ブアマン
陰獣(江戸川乱歩の陰獣) 加藤泰
 
ミツバチのささやき ビクトル・エリセ
エル・スール ビクトル・エリセ
ストーカー アンドレイ・タルコフスキー
アンドレイ・ルブリョフ アンドレイ・タルコフスキー
惑星ソラリス アンドレイ・タルコフスキー
ノスタルジア アンドレイ・タルコフスキー
テオ・アンゲロプロス
特別な一日 エットーレ・スコラ
昭和残侠伝 死んで貰います マキノ雅弘
 
カサノバ フェデリコ・フェリーニ
ソング・オブ・サマー ケン・ラッセル
ストレンジャー・ザン・パラダイス ジム・ジャームッシュ
パッション ジャン=リュック・ゴダール
恋人のいる時間 ジャン=リュック・ゴダール
イナゴの日 ジョン・シュレシンジャー
リンゼイ・アンダーソン
カリフォルニア・ドールズ ロバート・アルドリッチ
タクシードライバー マーティン・スコセッシ/ポール・シュレイダー…本ではザ・ドライバーとなっていますが正しくはタクシードライバーがハーマンの遺作
 
光と影のバラード ニキータ・ミハルコフ
愛の奴隷 ニキータ・ミハルコフ
オブローモフの生涯 ニキータ・ミハルコフ
ブリキの太鼓 フォルカー・シュレンドルフ
ナポレオン アベル・ガンス…1980年代に再上映。後カーマイン・コッポラがつけた音楽をdisっていました
アウトサイダーズ(アウトサイダー) フランシス・フォード・コッポラ
ファイヤーフォックス クリント・イーストウッド…あまり好きな作品ではないものの、イーストウッドの歩き方などに感心したそうです
新宿バス放火事件(生きてみたいもう一度 新宿バス放火事件) 恩地日出夫
 
・不明
ビヨンド・ザ・セブンデイズ チャールズ・ギャニオン
 
・舞台
アマデウス ハリスン・バートウィッスル…ミロス・フォアマンの映画版は嫌いなもののコッチは好きだったそうです
 
・小説
フランケンシュタイン メアリー・シェリー
猫のゆりかご カート・ヴォネガット
 
・映画評論家
監督 小津安二郎 蓮實重彦…映画コラムの連載を始めた際、蓮實の本を読み多大な刺激を受けたそうです

●関連記事

寺山修司…対談