廉価版DVDで思う事

廉価版DVDの魅力と、欠点。
 
安いものによってはたった500円ぽっちで映画を自分のものにする事が出来ますがその反面、画質は保障できません。中には画質が良いものもありますが、たまに粗悪な代物が混じっていたりするんですよ。
 
例えば、黒澤明羅生門なんて画面は暗いし音もズタズタで見るも聞くも絶えない酷い代物。
コレだったらレンタルショップのソフトを100円で借りるほうが遥かに得です(レンタル店によっては廉価版と画質が代わらないものもありますが)。
もっと言ってしまえば、ネットにUPされている映像(モチロン無料・専門サイトに登録すればほぼ見放題)を見た方が良いくらい。ソッチの方が画質や音が良かったりするほどです。
 
人によっては「面白ければ状態は気にしない」という人もいると思いますが、大抵の人は保存状態の酷さを作品その物の評価と結びつけてしまいガチです。
 
ですが、今の時代は技術も進んで音も映像も遥かにクリアになりました。
オマケに今のDVDやBru-rayには字幕機能もあります。昔の映画は保存状態の問題で音が潰れたり、飛んでしまっている映画もありますからねー。
山中貞雄丹下左膳餘話 百萬兩の壺」とか、黒澤明姿三四郎も字幕機能のおかげで音が潰れてしまった場所の補完がされるようになりました。実にありがたい事です。
 
角川から販売されている羅生門 デジタル完全版」は凄いっすよ本当。
 
さらにアメリカといった海外では「クライテリオン版」という、日本のソフトよりも遥かに鮮明でクリアなソフトが普及しています。
今はまだ値が張っていますが(日本での話。海外のamazonで買った方が値段も安いし画質も良い。日本のソフトを買うメリットは日本語字幕があるというだけ)、その内クライテリオンに近い良質なソフトが安く手に入る時代もくるでしょう。
 
黒澤明の映画だけでなく、大抵の日本映画はクライテリオンで見た方が遥かに面白いし素晴らしいです。
本当に今公開されている映画と変わらない映像・スリル・興奮・感動を味わえる作品がゴロゴロ転がっていますよ。
というより、東宝が画質や音の悪いDVDを高値で売っていますからね。
クライテリオンを知った者にとってはぼったくりも良いところです。
いえ、それでも元来のVHSよりはかなり改善されている方です。字幕もありますしね。