テオ・アンゲロプロスのオールタイムベスト

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「情事(ラ・ヴェントゥーラ)」より

全6項目

●代表作

「エレニの旅」
 
映画批評家として始まり、その後に映画監督、脚本家、プロデューサー等で活躍したテオ・アンゲロプロスが影響を受けた・好きだった映画。

「Sight and Sound」「映画監督が選ぶオールタイム・ベスト(Sight & Sound Top Ten Poll 2002 All directors who voted The directors who voted in top ten poll were)」より10本

Sight and Sound 2002 September
ロッキング・オン「SIGHT(サイト)」2005年10月号(「SIGHT」Vol.25 AUTUMN 2005)にも掲載
 
市民ケーン オーソン・ウェルズ/ロバート・ワイズ…ミステリー、新聞記者、風刺
イワン雷帝 セルゲイ・エイゼンシュテイン…伝記、歴史、戦争
奇跡 カール・テオドア・ドライヤー…幻想的、家族、神の不在
8 1/2(オット・エ・メッツォ) フェデリコ・フェリーニ…夢、映画監督、狂騒、ユーモア
吸血鬼ノスフェラトゥ F.W.ムルナウ…ホラー、犯罪、疫病
情事(ラ・ヴェントゥーラ) ミケランジェロ・アントニオーニ…恋愛、ロードムービー、情景
黄金狂時代 チャールズ・チャップリン…コメディ、飢えの恐怖、アクション
雨月物語 溝口健二…時代劇、戦争、旅、幽霊
スリ(掏摸) ロベール・ブレッソン…スリラー、犯罪、恋愛
仮面-ペルソナ イングマール・ベルイマン…分身、幻想、心情

蓮實重彦「光をめぐって―映画インタビュー集」で語った主な映画22本+13監督

市民ケーン
イワン雷帝
黒い罠 オーソン・ウェルズ
偉大なるアンバーソン(偉大なるアンバーソン家の人々) オーソン・ウェルズ他…ロバート・ワイズ
上海から来た女 オーソン・ウェルズ
戦艦ポチョムキン セルゲイ・エイゼンシュテイン
イヴの総て ジョセフ・L・マンキーヴィッツ(ジョセフ・L・マンキーウィッツ)
パサジェルカ アンジェイ・ムンク…完成前にムンクが亡くなってしまったために未完の作品。いわく今作が完成していたら凄い作品になっていただろう
灰とダイヤモンド アンジェイ・ワイダ…彼の最高作として。この頃のワイダには『興味深い詩的さ』があったそうで、それ以降には惹かれないとのこと
尼僧ヨアンナ イェジー・カヴァレロヴィッチ(イェジー・カワレロヴィッチ)
 
アンゲロプロスは1950年代のハリウッド映画が好きで、それ以降のアメリカ映画はヨーロッパの模倣ばかりであまり良く思っていなかったそうです
 
夜行列車 イェジー・カヴァレロヴィッチ(イェジー・カワレロヴィッチ)
真昼の暴動 ジュールス・ダッシン…ヨーロッパへ渡る前のアメリカ時代のダッシンの方が好きだとか
裸の町 ジュールス・ダッシン
儀式 大島渚
ナッシュビル ロバート・アルトマン
ステラ(Stella) マイケル・カコヤニス…民衆的表現主義で描かれたギリシャ映画として
エレクトラ マイケル・カコヤニス…上に同じ
アテネの食人鬼(ドラゴン) ニコス・クンドゥロス「Ο Δράκος/The Ogre of Athens」。ニコス・クンドゥロス(Νίκος Κούνδουρος/Nikos Koundouros)
その男ゾルバ マイケル・カコヤニス
「儀式」については蓮實重彦山根貞男「日本映画の貢献」等でも言及。
1995年の第8回東京国際映画祭で配布。
「ニッポン・シネマ・クラシック」「世界の映画人100人が選ぶ日本映画この1本」
「テオ・アンゲロプーロス」名義
 
アテネの食人鬼(アテネの殺人鬼/The Ogre of Athens)」の原題は「Ο Δράκος(ドラゴン)」
本では恐らく英題の方を採用した可能性が
 
豊かな谷のなまけ者(肥沃な谷の怠惰) ニコス・パナヨトプロス「Οι Τεμπέληδες της εύφορης κοιλάδας/The Idlers of the Fertile Valley」。ニコス・パナヨトプロス(Νίκος Παναγιωτόπουλος/Nikos Panayotopoulos)
ミケランジェロ・アントニオーニ
ジャン=リュック・ゴダール
ハワード・ホークス
イングマール・ベルイマン
ジャン・ルノワール
ウィリアム・ワイラー
ダグラス・サーク
 
アンドレイ・タルコフスキー
タヴィアーニ兄弟…ヴィットリオ・タヴィアーニ&パオロ・タヴィアーニ
クロード・ミレール…フランス国立映画学校(高等映画学院/IDHEC)の同学年の仲間として
ペーター・フライシュマン…上に同じ
 
アンゲロプロスフランス国立映画学校(高等映画学院/IDHEC)で途中まで学ぶ
 
・本
野性の石(粗い石) フェルナン・ブイヨン(フェルナン・プイヨン)…映画化を検討し、作ることができれば自分にとって最高の映画になるだろうと述べつつ『4時間は越えるだろうから完成させるには気狂いじみたプロデューサーが必要』とのこと

遠山純生による編「映画監督のお気に入り&ベスト映画」より10本

エスクァイア・マガジン・ジャパン」2000年3月1日
「ポジティブ誌(Positif/Positif editions, Paris)」に掲載されていた文章を翻訳・抜粋したもの
サンライズ F.W.ムルナウ
偉大なるアンバーソン家の人々 オースン・ウェルズ(オーソン・ウェルズ)
奇跡 カール・テオドア・ドライヤー
情事 ミケランジェロ・アントニオーニ
汚れた顔の天使 マイクル・カーティズ(マイケル・カーティス)
黒い罠 オースン・ウェルズ(オーソン・ウェルズ)
荒野の決闘 ジョン・フォード
汚名 アルフレッド・ヒッチコック
M(エム) フリッツ・ラング
汚れた顔の天使…最初に見た映画として
情事
雨に唄えば スタンリー・ドーネン/ジーン・ケリー
純粋な城(El Castillo de la pureza) アルトゥール・リプスタイン
カサブランカ マイケル・カーティス/ドン・シーゲル
再構築(Reconstituirea) ルチアン・ピンティリエ
 
・撮れなかったことを後悔している俳優
イザベル・ユペール
 
・本
ユリシーズ ジェームズ・ジョイス

●ダン・フェイナル(Dan Fainaru)編纂の本「Theo Angelopoulos: Interviews」より2本+6監督

ジャン=リュック・ゴダール
ハワード・ホークス
トニーノ・ゲラ…脚本家
ジョン・ヒューストン
エイブラハム・ポロンスキー
ラオール・ウォルシュ