「宮本武蔵(内田吐夢)」シリーズより
全3項目
●代表作
脚本「鬼龍院花子の生涯」、
「仁義なき戦い 完結篇」、
「北陸代理戦争」、
「資金源強奪」、
「忍者狩り」、
「十兵衛暗殺剣」、
「極道の妻たち」シリーズ、
共同脚本「激突!殺人拳」〃等
※画像は「宮本武蔵 巌流島の決斗」
●「100万人の映画ファンが選んだ 名画パラダイス365日」の「日本映画編」より10本
・「時代劇ベスト10」
七人の侍 黒澤明…戦争映画さながらの時代劇、村の要塞化、集団vs集団による剣戟アクション、泥まみれの死闘
幕末太陽傳 川島雄三/今村昌平…コメディ、色街、志士たちが巻き起こす騒動
元禄忠臣蔵 溝口健二…討ち入りまでの騒動、赤穂浪士たちを支えた女たち・武士社会に翻弄される人々
※忠次旅日記(忠治旅日記) 伊藤大輔…侠客、裏切り、幻覚・狂気、拳銃構える姉御、一瞬の剣戟アクション
反逆児 伊藤大輔…井沢雅彦「柳生武芸帳」以降。剣戟アクション、ロマンス、戦乱に生きる者たちの苦悩
※宮本武蔵シリーズ 内田吐夢…中村錦之助(萬屋錦之介)。「柳」以降。剣戟アクション、戦乱の時代、男たち・女たちの成長と葛藤
座頭市物語 三隅研次 他…勝新太郎/犬塚稔。「柳」以降。視覚障害、やくざ、居合抜きによる凄まじい殺陣
血槍富士 内田吐夢…槍持ちとの旅、人間模様、理不尽な封建社会、終盤の槍によるリアルな大立ち回り
西鶴一代女 溝口健二…女の一生、ロマンス、長回し
大菩薩峠シリーズ 内田吐夢…今作の第二部で助監督に付く。剣戟アクション、仏教的世界、辻斬り、虚無的に生きる侍の狂気
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※「忠次旅日記(忠治旅日記)」は第一部「甲州殺陣篇」が1分、
第二部「信州血笑篇」と第三部「御用篇」を合わせた107分(1時間47分)現存。
版によって1時間14分、1時間34分のver.もあり
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※内田「大菩薩峠」第二部でフォース助監督を務めた際のチーフ助監が
後に「十兵衛暗殺剣」等で組む倉田準二、
セカンドが「ゾロ目の三兄弟」〃山下耕作、
サードが「まむしの兄弟 お礼参り」〃本田達男。
その後も「浪速の恋の物語(浪花の恋の物語)」の助監督を半分ほど務め脚本家を目指すため現場を去ったとか
●西谷拓哉との共著「高田宏治 東映のアルチザン」で語った主な映画15本
※企画:鬼頭麟兵
七人の侍 黒澤明
大いなる西部 ウィリアム・ワイラー…「十三人の刺客」にも着想を与えたのではないかという馬の群れ・抗争・岩場を封鎖し閉じ込め攻撃する作品として
任侠東海道 松田定次/比佐芳武…比佐は高田の東映入社時の師匠
忠臣蔵 櫻花の巻・菊花の巻 松田定次/比佐芳武
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・「柳」以降
※十三人の刺客 工藤栄一/池上金男(池宮彰一郎)…集団抗争時代劇、要塞と化す宿場町、壮絶な死闘
宮本武蔵シリーズ 内田吐夢…女の描写が上手い内田映画の一つとして
飢餓海峡 内田吐夢…上に同じ。左幸子
※仁義なき戦い 深作欣二/笠原和夫
人生劇場 飛車角 沢島忠
ジャン・ギャバン
極道 山下耕作…山下とは「強盗放火殺人囚」「極道の妻たち 最後の戦い」等で組む
博奕打ち 総長賭博 山下耕作/笠原和夫…「博奕打ち」シリーズ4作目。高田はシリーズ1作目の小沢茂弘「博奕打ち」をはじめ複数で脚本
ミスター・グッドバーを探して リチャード・ブルックス…「新極道の妻たち 覚悟しいや」のアイデア元
雲霧仁左衛門 五社英雄/池上金男…五社、出演していた仲代達矢や岩下志麻は「鬼龍院花子の生涯」にも
闇の狩人 五社英雄 他…北沢直人(池上金男/池宮彰一郎)。仲代
※工藤栄一とは「五人の賞金稼ぎ」等で組む
※高田によれば「仁義なき戦い 完結篇」脚本執筆時、笠原が丹念に制作したシナリオ構成の巻物をくれたそうです。そのまま書いたら映画三本分は書けるほどの量だったとか。
また笠原や池上はライバル心を燃やすと共に尊敬する脚本家でも
・劇作家
ウィリアム・シェイクスピア…大学の卒論テーマだったとか
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深作欣二…「仁義なき戦い 完結篇」
笠原和夫…「仁義なき戦い」シリーズメイン脚本
山内鉄也…「忍者狩り」