「死刑台のエレベーター」より
●代表作
「赫い髪の女」、
「一条さゆり 濡れた欲情」、
TVドラマ監督「傷だらけの天使」等
映画監督、TVドラマ監督、CM制作等で活躍した神代辰巳(神代辰己)が影響を受けた・語った・好きだった映画。
●「映画監督 神代辰巳」で語った主な映画34本+1監督
天井桟敷の人々 マルセル・カルネ/ジャック・プレヴェール…歴史、バック・ステージ、恋愛。マリア・カザレス、アルレッティのフランス語の美しさについても
情婦マノン アンリ=ジョルジュ・クルーゾー…恐怖、レジスタンス、恋愛。セシル・オーブリー
眼には眼を アンドレ・カイヤット…スリラー、砂漠、復讐
居酒屋 ルネ・クレマン…貧困、女の一生、母娘。マリア・シェル
ヘッドライト アンリ・ヴェルヌイユ…恋愛、宿、不倫。フランソワーズ・アルヌール
死刑台のエレベーター ルイ・マル…スリラー、閉鎖空間、恋人。ジャンヌ・モロー
恋人たち ルイ・マル…恋愛、不倫。今作のジャンヌ・モローが神代に『ヌーヴェル・ヴァーグ(ヌーヴェルヴァーグ)を実感させた』そうです
※新藤とは対談
女の一生 アレクサンドル・アストリュック…マリア・シェル
晩春 小津安二郎…に刺戟(刺激)を受けてシナリオを書いてみようと思ったそうです
男の女のいる舗道 ジャン=リュック・ゴダール…アンナ・カリーナ
ベニスに死す ルキノ・ヴィスコンティ…「鍵」で意識
サテリコン フェデリコ・フェリーニ
土と兵隊 田坂具隆…「四畳半襖の裏張り しのび肌」で引用
土 内田吐夢…本当はコッチを使いたかったそうですが、内田の遺族に『映画をバラバラにしたくない』と言われ断念したとか
※「土」は結末部分が欠落したものが現存
俺たちに明日はない(ボニー&クライド) アーサー・ペン他…ロバート・ベントン
執炎 蔵原惟繕
渡り鳥いつまた帰る 斎藤武市…助監督
日本の夜と霧 大島渚
幸福 アニエス・ヴァルダ
ローズマリーの赤ちゃん ロマン・ポランスキー他…ジョン・カサヴェテス
勝手にしやがれ ジャン=リュック・ゴダール…上に同じ
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・「一条さゆり 濡れた欲情」以降
ソドムの市 ピエル・パオロ・パゾリーニ
流されて... リナ・ウェルトミューラー…女にしかできないものがある作品として
タワーリング・インフェルノ ジョン・ギラーミン…いわく『陳腐な筋立にもかかわらず』『サスペンスと日本映画の真似のできない大掛かりな仕掛け、豪華なセットといったものにひっぱられて、二時間以上もの間、最後まで飽きずに面白く見てしまう』
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※神代は「タワーリング・インフェルノ」を一例に、当時のフランス映画界のように日本映画界もアメリカ映画に喰われてしまう・何とかしないと乗っ取られてしまうであろう現状に対する痛烈な悲しみ・反省にとらわれたそうです。
そして舞台の上でファ●クシーンやセッ●スについて一問一答を受けている自分をさらし者のような気分、何ともしまらない日本映画のテコ入れ(正●位ばかりじゃ飽きられるね程度の話)と思ったとか
・「赫い髪の女」以降
メフィスト イシュトヴァン・サボー(サボー・イシュトバーン)
ダウン・バイ・ロー ジム・ジャームッシュ
・小説9冊
ジロリの女 坂口安吾
瘋癲老人日記 谷崎潤一郎
荒野の狼(荒野のおおかみ) ヘルマン・ヘッセ
洪水はわが魂に及び 大江健三郎
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●関連記事
村川透…の「白い指の戯れ」等を共同脚本
姫田真佐久…上記撮影
新藤兼人…対談
山崎忠昭…TVドラマ「恐怖劇場アンバランス」で神代が監督した「死骸を呼ぶ女」脚本
中島丈博…「アフリカの光」脚本
若松孝二…対談
●「傷だらけの天使」関連