「戸田家の兄妹」より
●今村昌平の編「サヨナラだけが人生だ 映画監督川島雄三の生涯」で語られたという9本+4監督+α
※あらゆる資料・関係者に行ったインタビュー等を基にまとめられた情報から抜粋
イントレランス D.W.グリフィス…歴史スペクタクル、戦争、家族
戸田家の兄妹 小津安二郎/桑野通子…家族、老後、ユーモア。コンテの立て方等を学んだそうです。桑野通子のファンだった川島はファンレターを出したこともあるそうです
山中貞雄…時代劇、犯罪、コメディ等を得意とした監督
フランク・キャプラ…恋愛、ユーモア等
ルイス・マイルストン…コメディ、戦争等
伊丹万作…コメディ、時代劇等
花ある雑草 清水宏…学校、教師、子供たち。助監督に付き学んだ作品。影響を受けた監督の一人
真実一路 田坂具隆…家族、親子。リメイクを監督。「名作」とのことで「とらわれず(囚われず)にやりましたが、やはり人が先にやったものは、よほど特別自分に打ち出すものがないと、結果的によくない」とのこと
※島津は川島が学校の映研(映画研究会)の頃に座談会に呼びつけて毒づいてしまったという監督の一人。
彼の影響も受けているそうです
※吉村公三郎もワイラー等の大ファン
愛染かつら 野村浩将…恋愛、看護師。総集編が現存。助監督に付き学んだ作品。野村からは商売のことを学んだとか
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・その他本7冊
清楚 織田作之助…小説。「還ってきた男」として映画化。織田は親交の深かった作家
地下鉄サム ジョンストン・マッカレー…「エンコのロク(エンコの六)」のネタ元
エンコのロク(エンコの六) サトウハチロー…「追ひつ追はれつ(ニコニコ大会 追ひつ追はれつ)」として映画化
ウィンター・セット マクスウェル・アンダーソン…史劇。「深夜の市長」のヒントになったそうです
ドノコ・トンカ(ドノゴー=トンカ) ジュール・ロマン…戯曲。「オオ!市民諸君」への影響
あかんぼ頌 アンドレ・ルッサン…演劇。「愛のお荷物」として映画化。松竹の頃からやりたかったものだったそうです
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●「中央公論」1963年「川島雄三と喜劇」で語っていた作品1本
巴里祭 ルネ・クレール…コンテで見たそうです。ロマンティック・コメディ。「還って来た男」でもオマージュ