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●その他作画監督2名
河口俊夫(川口俊夫)
「紅の豚」で共に作画を担った賀川愛をはじめとする原画チームを率い参加。
アスカたちが表情豊かでイキイキしており、アクションや美術造形も流石ジブリ。
...何ですがジブリテイスト満載で描いたため他のキャラ作画と比べかなり浮いた印象に。
クオリティそのものは良いんですよ。
ただ顔が誰だお前はってだけで。
眼の描き方からして大分違います。
オマケに川口のクセなのかレイのアゴがしゃくれていました。
湖川友謙(花畑まう/為家尽人)
17話
22話
かつて「伝説巨神イデオン」で破滅的な死闘と皆殺しを極めた男。
それに惚れてしまった庵野が今作の作画に湖川も呼ぶ。
各話原画にもちょくちょく参加し、芝居がしっかり効いた作画でベテランの貫録を見せ...るどころか異質さの方が際立ってしまい作中屈指の浮きっぷり。
この回はそこまで湖川テイストではないのですが、上を向いた表情や横顔で独特のアオリを炸裂。
まあ今回は全然作画良いですよ。キャラデザに寄せ柔らかさも出している方です。
「テッカマンブレード」の無法地帯に比べれば。
●原画陣概要
「エヴァ」は非常に豪華なメンバーが集まった作品でもありますが、「ナディア」で作画を手掛けていたメンツが原画として裏方で作画を支えたり、腕利きのアクションアニメーターが一瞬の躍動にすべてを叩き込むアクションを随所で見せたり。
前半の予算が許す限りブチかましまくる面々、後半の余裕が無い中どうにかこうにかごまかしまくり模索する面々、劇場版の解放下で大暴れした面々。
●原画陣49名一覧
磯光雄(小田川幹雄)
1話原画
日本を代表する最強アニメーターの一人。
徹底的にリアリティある作画にこだわり、特にブクブクと泡立つように物体を吹き飛ばす「磯爆発」が必殺武器。
今回は脚本・設定補をはじめ原画マンとして様々なアクション場面で活躍。
後に監督としても成功する磯ですが、その片鱗が伺える13話の脚本回は必見。
他監督「電脳コイル」、原画「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」等。
8話原画
可愛い女の子を動かすことにかけても職人的技量を見せる。
見られることに抵抗なく感情を露わにしない者、見せてやっても良いが恥じらいがあるので見た奴全員引っぱたく感情豊かな者。
レイのブラジャーからアスカのスカートまで動かしていました。
渡部圭祐
9話原画
スタジオZ出身の金田伊功フォロワー。
今回の仕事は本当に一瞬の出来事ですが中村、増尾たちと連携し「伝説の62秒」を描く。
増尾昭一
9話原画
今作では演出及び原画マンとして活躍し爆発場面で職人振りを見せる。
小倉陳利
9話原画
OHプロダクション出身。GAINAX、Production I.G.等で活躍。
コミカルからスプラッターまで幅広く出来る腕利きの一人。
橋本敬史
磯光雄フォロワーの爆破好き。
今回は爆発こそしませんでしたが、爆発寸前の暴走を止めるために走り接近する場面等を担当。
蒸気が漏れる瞬間の緊張。
田中雄一(キャラデザ&総作監「とある魔術の禁書目録」「とある科学の超電磁砲」等)、
吉田健一(キャラデザ&作画「OVERMANキングゲイナー」、「交響詩篇エウレカセブン」等)、
牧孝雄(作画「ゼーガペイン」、レイアウト設計&作補&原画「魔法少女まどか☆マギカ 」等)、
佐々木守(「MASTERキートン」、絵コンテ&原画&作画「妄想代理人」等)、
山口賢一(作画「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、演出・作画・原画「魔法少女隊アルス」等)、
清水恵子(共同キャラデザ及び作画「英國戀物語エマ」シリーズ、作画「タッチ」等)、
二村秀樹(「THE 八犬伝」等)、
松原秀典
8話原画
今回は原画として作画を支援する形で参加。
「序」「破」作画にも参加。
15話原画
今回は本編からビデオフォーマット版22、23、24、25、26話の原画を手掛ける。
神戸洋行(監督「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」シリーズ等)、
高岡希一(「めぞん一刻」「機動警察パトレイバー」等)、
関口雅浩(「フルーツバスケット」「Serial experiments lain(シリアルエクスペリメンツレイン)」等)、
村木靖
板野一郎に認められたアニメーターの一人。
師匠譲りのミサイルの軌道、板野以上のエフェクトの巧みさを持つ。
他絵コンテ・原画・特技監督「交響詩篇エウレカセブン」シリーズ等、メカ総作監「デュアル!ぱられルンルン物語」等。
福岡英典
26話原画
主に原画マンとして活躍するアニメーター。
今回はTV版の超展開状態なクライマックスにおいて伝説となった「学園エヴァ」の原画を担当。
他原画「交響詩篇エウレカセブン」、キーアニメーター「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」等。
嶋津郁雄(ゲーム作画「新世紀エヴァンゲリオン(セガサターン)」等)、
菅野宏紀(ビデオフォーマット版原画)、
工原しげき(工原茂樹(「シト新生」原画)、
古川尚哉(ビデオフォーマット版作画補佐、「Air/まごころを、君に」「鋼鉄のガールフレンド」原画)、
砂田茂樹(ビデオフォーマット版原画、「Air/まごころを、君に」「鋼鉄のガールフレンド」原画)、
神村靖宏(後にグラウンドワークス社長に就任)、
26話原画
2話から原画を手掛けアニメーターとしてはキッチリ仕事をこなす。
26話でいきなりペーパーアニメ(演出という名の手抜き)を始めたのもコイツの仕業です(誉め言葉)。
ですが監督としては「ナディア」同様に飛ばしすぎて後半は予算が尽きたそうで終盤は止め絵が多くなるものの演出、雰囲気(その場のノリ)でどうにか乗り切る。
予告が絵コンテになったりしたのも大体この人のせいです。
激務のあまり病気になった庵野は最終2話にて本来予定していた展開をやる余裕が無いので投げっぱなし戦法を敢行。
庵野本人も「人気出て映画化決まったら本気出すわ」といういい加減な感じでその後、人気が出てしまい映画化決定。
一部描き直したTV版の総集編、本来予定されていた25話・26話相当のエピソードを劇場版として予算と枚数をたっぷりかけ話も作画も怒涛のクライマックスへ。