●概要
「新世紀エヴァンゲリオン」は、1990年代にアニメブームという一大旋風を巻き起こし、社会現象にまでなった大問題作。
「ふしぎの海のナディア」で本格的なTVアニメ制作を経験したGAINAX(ガイナックス)。そこで得たノウハウを活かし、より洗練されたデザインと登場人物・壮大な物語を展開。
様々な映画や特撮・アニメ・小説・神話といったあらゆるエンターテインメントに対するオマージュを散りばめ、とにかく色んなものをブッ込みぐちゃぐちゃに混ぜ込んだ代物が爆誕。
大災害の後で復興を遂げた世界、そこに襲い掛かる得体の知れぬ「敵」の存在。
それを迎え撃つ巨大人型兵器のバトル、人間同士の葛藤、ライバル心、敵意、憎悪、エゴのぶつけ合い!
世界の滅亡をかけて戦う者、巻き込まれる者、自分を偽り嘘でがんじがらめになる者、破滅していく者…その果てに待つものとは。
まあぶっちゃけ面倒くさい奴しかいねえ作品です。
本作はバンクを含め止め絵や演出・雰囲気で緊張を盛り上げる場面が多いですが、動く時はガシガシ動き鮮烈なアクションを炸裂させてくれる作品でもありました。
全2ページにかけて紹介。
●主な作画監督10名
2話。碇シンジ
8話。↑惣流・アスカ・ラングレー
今回は長谷川と共にOP作画、1話から原画、作画監督として最終回26話、本放送時の「OA(TVオンエア版)」対しソフト化する際に修正を加えた「ビデオフォーマット版」22話も共同担当。
貞本キャラの魅力をより引き出した功労者。
劇場版「Air/まごころを、君に(THE END OF EVANGELION/EOE)」の25話相当のメカ作画、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」メカ作画、「破」作画参加、「Q」総作監。
24話
副監督として絵コンテ・演出・設定補として獅子奮迅の活躍。
2話から原画、作画はEDアニメーション、24話のまさかのホモ回を手掛ける。
「シト新生(Evangelion: Death and Rebirth)」では監督・絵コンテ・新規作画部分を担当。
もっとTV版本編の作画も担当して欲しかったと思わずにはいられません。
13話
「ナディア」原画に参加していた黄瀬が今回は作画でも腕を振るう。
得意のリアルタッチな動き、特に18話みんなのトラウマ回における戦闘は血の海に。
絶望的な戰い(戦い)に挑むヒロインたちの死闘を描き抜く。
劇場版という作画と規制のリミッターが解除された環境で思う存分に血肉が飛び散り降り注ぐ地獄絵図!!
「序」作画にも参加。
鶴巻和哉
長谷川眞也(ハセシン)
9話
葦プロ出身。
メカアクション、濃い線画とエロティックなキャラを得意とするアニメーター。
「美少女戦士セーラームーン」でファイヤーソウルをかましていたところ「セーラームーン」の大ファンだった庵野に気に入られ今作に呼ばれることに。
他キャラデザ及び作画「少女革命ウテナ」、総作監「とある魔術の禁書目録」等。
重田智
4話
サンライズ、スタジオMAX等で活躍するアニメーター。
メカアクションに定評がありロボットものには欠かせない一人。主に原画やメカ作画で活躍。
今回はキャラ作画も手掛け長谷川と共に顔が似てないけど巧い一人として活躍。
他は得意の火花を散らすようなメカアクション「GEAR戦士電童」、メカ作画「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ等。
16話メカ作画
納期をちゃんと守る方の吉成。
メカアクションや戦闘、特に爆発にかけては極度のデフォルメで強烈なインパクトを放つ「吉成爆発」が必殺武器。
今作ではガイナ所属の凄腕として本編16話&「ビデオフォーマット版」版23話メカ作画、1話から原画マンとして数多のアクションシーンで大活躍。
特に12話の大爆走&大爆発、ビデオフォーマット版22・23話、「Air/まごころを、君に」の量産機ブチ抜きパンチとシンジの絶叫、ゲーム「鋼鉄のガールフレンド」「エヴァと愉快な仲間たち」原画も担当。
兄貴の吉成鋼とは「ヴァルキリープロファイル」で共同キャラデザを手掛ける。
他メカ作画及び原画「新世紀エヴァンゲリオン」、原画「天元突破グレンラガン」等。
他「爆走兄弟レッツ&ゴー!! WGP」「大草原の小さな天使 ブッシュベイビー」等。