「アルファヴィル」より
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●「監督稼業めった斬り―勝つために戦え!」で語った作品97本+α
アルファヴィル ジャン=リュック・ゴダール
わらの犬 サム・ペキンパー
インディ・ジョーンズシリーズ スティーヴン・スピルバーグ他
ウイークエンド ジャン=リュック・ゴダール…ゴダールで一番好きとのこと。『彼の作品には映画としての色艶がある』『ゴダール以前/以後ということを強く意識した』そうです。ただ初期の好きな作品を除いたゴダールにでさえ退屈なものは退屈とのこと
女と男のいる舗道 ジャン=リュック・ゴダール
ワイルドバンチ サム・ペキンパー
※ゴダールについて、彼が映画を撮り続けられるのは『映画の勝敗は興行だけで決まるわけじゃない』
『映画を撮り続けられる時点で彼は勝利者だ』とのこと
イントレランス D.W.グリフィス
地獄の黙示録 フランシス・フォード・コッポラ他…原案:ジョージ・ルーカス
鏡 アンドレイ・タルコフスキー…タルコフスキーについて『尊敬はするけど一緒に屋根の下に暮らせと言われたら御免被る』そうです
賞金稼ぎシリーズ 小沢茂弘/若山富三郎…殺陣のすばらしさについて
※宮崎とは一時期彼の事務所「二馬力」に世話になった間柄。共同企画を練ったりするほど。
宮崎のレイアウトシステムをものにするところから始め「うる星やつら」でもよく真似たそうです。
後に押井は独自のレイアウトシステムを作り上げ拡めることに。
また宮崎レイアウトと押井が追求したレイアウトの違い、キャメラを廻すパンフォーカスについて、実写映画とアニメーションの違い等についても言及
※タルコフスキーは『あのどうしようもない眠さ、ダルさ、タルさ、あれゆえに伝説的になったんだから』とのことで、映画における緩急(盛り上げる時とあえてダレさせるところ)を語る際に彼を引き合いに出していました
エクスカリバー ジョン・ブアマン
ジョニーは戦場へ行った ダルトン・トランボ
僕の村は戦場だった アンドレイ・タルコフスキー
ターミネーター ジェームズ・キャメロン…この頃のキャメロンは大好きだったそう
殺人魚フライング・キラー ジェームズ・キャメロン…本では「(殺人魚)フライングキラー」表記
エイリアン リドリー・スコット/ウォルター・ヒル他
宵闇せまれば 実相寺昭雄
増村保造…手本にしたい監督だそうです
マキノ雅弘
フレンジー アルフレッド・ヒッチコック…結構好きとのこと
ファミリー・プロット アルフレッド・ヒッチコック
裏窓 アルフレッド・ヒッチコック…ゾクゾクくる長回しについて
鳥 アルフレッド・ヒッチコック
サイコ アルフレッド・ヒッチコック…ソウル・バス(ソール・バス)のOP演出
ジョルジュ・メリエス…「(ジョルジュ・)メリエス」表記
※押井的にヒッチコックはゴダールたちが影響を受けていることをしっかり理解しつつも『好きじゃないけど“教科書”として大体見てる』『アニメーションをやるなら最低限マスターしといてよ!』むしろ見てないからダメなんだよとのこと。
実際、ヒッチコックや黒澤といった“最早常識”レベルの映画に精通した同業者も多く(今敏 等)、押井もそれを痛感しての発言と思えます。
ちなみに弟子の神山は教養を通り越して大ファンになっている模様。
あと『ヒッチコックにエロは無い』と言っていましたが、暗示的なエロティシズムは様々な作品で見ることが出来ます
ジョージ・ルーカス
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・「うる星やつら」以降
ブレードランナー リドリー・スコット…スコットの戦う姿勢についても語っていました
ことの次第 ヴィム・ヴェンダース
ハメット ヴィム・ヴェンダース
サクリファイス アンドレイ・タルコフスキー…の壁の窓の向こうの雨について
・「ビューティフル・ドリーマー」以降
ブルーベルベット デヴィッド・リンチ…リンチは変態すぎて自分の方ががまだまともな人間では?と自覚したそうです
ハイランダー ラッセル・マルケイ
エイリアン2 ジェームズ・キャメロン/ウォルター・ヒル他
ゴシック ケン・ラッセル
殺しのドレス ブライアン・デ・パルマ…押井的にデ・パルマは『ヒッチコックの悪質なパロディだけど大好き』とのこと
アンタッチャブル ブライアン・デ・パルマ
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・「パトレイバー」以降
アビス ジェームズ・キャメロン…キャメロンで一番好きとのこと
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・「攻殻機動隊」以降
ツイン・ピークス ローラー・パーマー最期の7日間 デヴィッド・リンチ
ロスト・ハイウェイ デヴィッド・リンチ
DEAD OR ALIVE(デッド・オア・アライヴ)シリーズ 三池崇史
マルホランド・ドライブ デヴィッド・リンチ
マーズ・アタック! ティム・バートン…バートンに関して『あのわけのわからない監督』とのこと。おまえが言うな
ロード・オブ・ザ・リングズ ピーター・ジャクソン…「ロード・オブ・ザ・リングズ(ロード・オブ・ザ・リング/指輪物語)」
アバター ジェームズ・キャメロン…『技術レベルとしては10年以上突き放された』とショックを受けたそうです
アワーミュージック ジャン=リュック・ゴダール…「イノセンス」で映画祭に招待された際、娘と一緒に見たそうです。題名は忘れた(本としてまとめた人が補完)そうですが映像は『未だに巧くなってると』関心したそうです。あとマイケル・ムーアをdisってました
スナイパー ラッセル・マルケイ
パンズ・ラビリンス ギレルモ・デル・トロ/アルフォンソ・キュアロン
ブレイド2 ギレルモ・デル・トロ
ヘルボーイ ギレルモ・デル・トロ
バウンド ウォシャウスキー兄弟(姉妹)…ラリー・ウォシャウスキー(ラナ・ウォシャウスキー)/アンディ・ウォシャウスキー(リリー・ウォシャウスキー)。コレは好きだったそうです
※ウォシャウスキーは押井守に会い「マトリックス」の絵コンテや企画書を見せ『自分たちの方が先だった』と色々主張してたそうな(公開当時から「攻殻機動隊」との類似を指摘されまくってたので裁判を避けようとしたようです)。
アニメ的演出をそのまま実写でやってる様が可笑しかったそうです。
押井は『自分が笑われているみたいだ』と恥ずかしくなったそうな
・本2冊
未来のイヴ ヴィリエ・ド・リラダン…小説
・映画評論家3名
蓮實重彦…映画評論家、小説家。書いた本は全部好きとのこと。彼が映画を撮りたい言いつつ全然撮らないことについて『撮ればいいじゃん。思い切りバカにしてやろうと思ってたのに。あれだけ偉そうなこと言ったんだからちゃんと撮れよな』とのこと
※四方田犬彦…この人も好きだそうです
上野俊哉…自作について批評してくれる人間で時々『あっ』と思わせてくれる人として
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・漫画6冊
つげ義春…漫画を『発明』した人間として
0戦はやと 辻なおき
大空のちかい 九里一平…「加藤隼戦闘隊」を扱った作品で「0戦はやと」と同時期の漫画は多分コレ
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・TVアニメ12本
鳥海永行…タツノコ時代における押井の師の一人
ヘッケルとジャッケル ポール・テリー他
鉄腕アトム 手塚治虫 他…作家としては面白いと思ったアニメは無かったそうです。ただ、技術的には押井いわく『結果的にはリミテッド・アニメによる一種の経済効果、コントローラブル(操作的)に動画を扱っていく技術、リアル系アニメへの道を開いた』として評価
・TVドラマ5本
ツイン・ピークス デヴィッド・リンチ他
ヒッチコック劇場 アルフレッド・ヒッチコック他
忍者部隊月光 土屋啓之助/田村多津夫/高久進 他
・ゲーム