「ルパン三世」シリーズ作画紹介④

ルパン三世 PARTⅢ」について

前回は「2nd」、今回は「PARTⅢ」の参加者を御紹介。
 
ルパン三世 PARTⅢ」モンキー・パンチの原作新ルパン三世後期を髣髴とさせる美的感覚・ハードさ・エロティック・ブラックユーモア。
 
そこにパイロット・フィルム」「1st」のスラップ・スティック(ドタバタ喜劇)とダーティーさ、「2nd」のユーモア、カリオストロの城へのオマージュ等も炸裂させ、従来のシリーズの要素を取り入れながら独自の世界観を創り上げています。
 
シリーズ構成に「2nd」から引き続き飯岡順一、脚本に大和屋竺、監修を務めていた鈴木清順らも参加し前作以上に多彩なエピソードを楽しめます。

●作画の流れを作った作監2名

荒木伸吾
1話
あしたのジョーでも紹介。
今作では原作のモンキー・パンチのタッチに一番寄せた絵を披露。
1話、特に7話は必見。
パンチ及び青木の最初のキャラデザを尊重しつつ五ェ門がイケメンのお坊ちゃまという雰囲気もしっかり再現されていました。正直最後まで荒木調の絵で続いて欲しかったです。
「ルパン八世」もキャラデザ及び作画を担当。
青木とはかつてパンダコパンダの原画チームで共に仕事をした仲。
OP
 
2ndから引き続き参加。
今作はキャラクター設計(キャラクターデザイン)、1話から絵コンテ及び演出を担当。26話から作画にも参加。ルパン三世 バビロンの黄金伝説もキャラデザ及び作画を手掛ける。
キャラデザの際は原作のタッチに近い感じで、OPもそれが反映されていました。
ところが11話後半、13話から各作画監督が個性剥き出しでやりたい放題やり始め、青木タガが外れたのか・・・
26話後半
 
青木テイスト全開でノリノリの作画を披露。
特に26・30話は動き・雰囲気・シナリオ共に傑作。
でも(最初の絵柄に)戻して。
●その他原画陣11名一覧
姫野美智(「ベルサイユのバラ」「聖闘士星矢(セイントセイヤ)」等)、
 
 
鍋島修(原画風の谷のナウシカ、監督弱虫ペダルシリーズ等)、
 
 
菊池通隆(麻宮騎亜(キャラデザ機動戦艦ナデシコ、作画冥王計画ゼオライマー等)、
 
高坂希太郎(作画YAWARA!(ヤワラ)」、共同作画千と千尋の神隠し等)、
 
清水洋(「MONSTER(モンスター)」「ミチコとハッチン等)、
 
長岡康史(キャラデザDRAGON QUEST ダイの大冒険、監督星界の戦旗等)、
 
鈴木大司(作画ぼのぼの」「LEGEND OF BASARA等)、
 
福田忠(ふくだ忠(原画ポケットモンスター」「名探偵コナン等)、
 
宇都木勇(作画電光超特急ヒカリアン」「さすがの猿飛等)。