●概要
「カウボーイビバップ(COWBOY BEBOP)」は1990年代のクライマックス、サンライズとバンダイビジュアルが結集した集大成的作品の一つ。
宇宙を舞台に凶悪な犯罪者を追って追って追い続ける賞金稼ぎ(カウボーイ&カウガール)たちが繰り広げるスペースオペラ。
時に切なく、時に愉快に、しんみり。
全編絵柄の統一度の高さ、動く時は凄まじく動く動く、とにかく並々ならぬこだわりを持ったスタッフが一堂に介し腕を競い合った一つのお祭り騒ぎ。
それに応えた作画陣を全2ページに渡り紹介。
●作画監督11名
川元利浩
5話。トップ画像は1話。スパイク
1話。ジェット
川本はサンライズで経験を積み重ねた骨のあるアニメーターの一人。「アリオン」「機動戦士ガンダムZZ」「シティーハンター」を通して師の神村幸子が関わった作品で修業を積む。
神村からは柔らかい線画と鋭い眼差しが放つ色気を受け継ぐ。
後おっぱいが特にぷるぷるしていました。
特色の一つと言えば、顔にシワを深々と刻む闘争心剥き出しの表情。
野獣の如く歯を喰いしばり、顔の筋肉も限界まで軋む。「天国の扉」のキャラデザ&作画も手掛ける。
劇中のいつも飄々としているスパイクが激昂して大暴れするのも川本回が多かったです。
渡辺とは彼が絵コンテに参加した「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」でも組んだ仲(クライマックスもテンションMAXの凄まじい形相で紫豚を睨んでいました)。
竹内浩志
2話。丸っこい眼が特徴
スタジオ・ライブ。
“子供”をめぐる話が多かった気がします。
しかし16話は大人のハードボイルドでしんみり。
「天国の扉」の原画にも参加。
渡辺とは彼が絵コンテを手掛けた「天空のエスカフローネ」でも。
3話。黒眼の部分が少し大きめ
フェイ初登場
繊細な絵柄かつ力強く豪快なアクションを炸裂させていました。
特に8話はロックな女トラッカーの女傑振り!
しんぼたくろう(新保卓郎)
4話
中村プロダクション。
簡素な画が特徴のアニメーター。
作品によって多少相性の良し悪しがありますが、大体の作品で安定した仕事を発揮。
特に今作ではハッチャけた回が多く中村プロのアクションを存分に楽しめます。
でも8話は切ない…。
他作画「機動戦士ガンダム00」シリーズ、「コードギアス 反逆のルルーシュ」シリーズ等。
9話
エド初登場
今回はOP・1話から原画に参加。
作監回も重要な話が多かった印象。
20話もまたトラウマ。
後に川本等とともに「ボンズ」に参加。キャラデザ及び作画「DARKER THAN BLACK(ダーカーザンブラック)」シリーズ等で大いに腕を振るう。
10話
アニメアールで修業を積んだ一人。小森の先輩。
今回は1話から原画に参加。作監回でも良い味のオッサンが輝っていました。
EDの原画も担当。
「天国の扉」の作画補佐&原画にも参加。
渡辺とは「0083」「エスカフローネ」でも組んで来た仲。
後に小森とともに「ボンズ」に参加。「機巧奇傳ヒヲウ戦記」や「絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク」等でも活躍。
菅野宏紀
18話
複数のスタジオを渡り歩いてきた作画マン。
「エスカフローネ」「0083」にも。
今回参加した2本はともにフェイ回であり、再会と別れの話でも。寂しさでいっぱいになるような…ね…。
他作画「幽☆遊☆白書」等。
17話のみ原画&作画。しんぼたくろうと共同
中村プロ。
メカもキャラもイケる佐野浩敏フォロワー。
今回は4話から原画、作画はエド無双回の爆走を手掛けています。
他作品の中田は主にメカ作督での仕事が多いですが、中田はキャラ作監のタッチに寄せていく派。
特にこの回はマシーンに乗り込むキャラも多かったので恐らくキャラ作画もやっているのでしょうか?
右のエドは中田?しんぼ?
余り詳しく分からないので、どなたか詳細を教えていただけるとありがたいです。
2話
3話
OPからED、メカ作画のほとんどを手掛ける。
特にド派手な空中戦は後藤の本領。メカをグリグリ動かしていました。
「天国の扉」のメカ作画も担当。
「新機動戦記ガンダムW」「∀ガンダム」でも活躍。板野に始まり板野(の監督「BLASSREITER(ブラスレイター)」)で復活を遂げる。
佐野浩敏
1話のみ
メカ作監として第1話を飾った男。
「天国の扉」の原画にも参加。
渡辺・川本とは「ガンダム0083」でもコンビを組んでいました。
他にも「エスカフローネ」のメカアクションや「機動武闘伝Gガンダム」のクライマックスでも神がかった仕事を。
佐野キャラクターを楽しみたい方は「宇宙の騎士テッカマンブレード」等も参照。
その他作画に、
メカニカルデザインを担当。19話のメカ作画にも協力しているらしいです。