「彼等はフェリーに間に合った」-交通事故防止キャンペーン


  
彼等はフェリーに間に合った
De nåede færgen
 
カール・テオドア・ドライヤー(カール・ドライエル)流交通事故防止キャンペーン映画。

他愛の無い映画ですが、ラストはドライヤー・・・というよりデニス・ホッパーイージー・ライダーに繋がるような滑稽さとゾッとする感覚を味わえるロード・ムービーです。

港に降り立つ二人の男女。
その男女が二人乗りでバイクをぶっ飛ばす。ただそれだけ。恐ろしいほどシンプルな内容です。

ちょっと!体ごと振り返るんじゃ・・・ってバックミラー付いてねえじゃないですかorz
皆さんもバックミラーはちゃんと着けましょうね(むしろ何をどうしたらバックミラー忘れられんだろうか)。

どうして映画で車を走らせる人間は、バックミラーを見ず体ごと振り返る人間が多いのでしょうか。
スピルバーグ「激突!」とか清水宏「有りがたうさん」とか。

港からバイクで町や野をひたすら走る走る走る。そのスピード感。
遅い車は追い越しまくり、道を間違えUターン・・・。

そしたらどうですか?
その追い越された車の運転手まで体ごと後ろを振り返りやがります。

だ か ら バ ッ ク ミ ラ ー を 見 ろ よ (憤慨)

ラストは衝撃的です。
なるほど、確かに二人は“船”に乗りました。 事故は起こる、それを見て救急車を呼ぶ人もいますが、この映画の他人は事故った事をおもしろおかしく笑うような死神なのです。
 
皆さんも安全運転には気を付けましょう。
私も免許を持つ人間として、身につまされる作品でした。