銃が似合う女優、個人的なBEST10

●概要

かつてD.W.グリフィスは「映画は女と銃である」という格言を残しています。
女とは男達の運命を狂わせ破滅させるファム・ファタールであり、同時に地獄に救いの手を差し伸べる女神にも母親にもなるのです。
 
拳銃を武器として・装飾として身に纏い映画を彩ってきた数多の女優達。
映画において銃はどんなかよわい人間にも力を与え、強くも弱くもする武器でもあります。
 
ま、面倒臭い御託を並べても仕方ありません。要は私の趣味全開で選んだ拳銃の似合う女優10人を皆さんに紹介したくなっただけです。
興味のある方、是非とも御覧になって頂ければとてもありがたいです。

●個人的10人

リリアン・ギッシュ

上記の格言を残したグリフィスの元で鍛えられた女優の一人がリリアン・ギッシュ
小柄な体に、デカいハジキを持った時の敵を睨みつける眼光。
最初は少し震える様子も見せるのですが、引き金を引く瞬間には覚悟を決めた女の顔がそこにはあるのです。そんなところに私は萌えます。
「風」で一瞬にして男を凍りつかせるギッシュの行動、
狩人の夜でライフルを持ち外を見張るリリアン婆ちゃんの安心感。
サイレント期の女優はやはり侮れないです。
ジェラルディン・ファーラーがライフル持っていたり、ルイーズ・ブルックスの二挺拳銃とか。

アンナ・カリーナ

「はなればなれに」で嫌々母親を脅し震えていた少女が、気狂いピエロではスコープ越しに笑い「人を撃ってみようかな」なんて言いたげな表情を浮かべる女性に。
ゴダールのいきなり何をしだすか解らない野郎共、それに振り回される女性達。ときには女性陣が男性をブンブン振り回す狂騒。
しかしゴダールの女優陣は本当銃をブッ放ちたくてしょうがないような女性がいっぱい出てきますね。
「ワン・プラス・ワン」の機関銃持ったアンヌ・ヴィアゼムスキーとか。

ジーナ・ローランズ

ジョン・カサヴェテスの映画で様々な女性を演じてきたローランズ。
「グロリア」における腹を括り命懸けで子供を守る母性、姉御肌。
たった一人、たった一挺のリボルバーで大勢の男と渡り合う姿はカッコイイです。

アンジェリーナ・ジョリー

チェンジリングガール・インターラプテッド(17歳のカルテ)」みたいなアンジェリーナも素敵ですが、銃を握り締める彼女といえばやはりブラッド・ピットと夫婦喧嘩&現実でもゴールインした「Mr.&Mrs. スミス」しかありません。
ベレッタからガトリングガンまで撃って撃って撃ちまくる姿がカッコイイ。
「ソルト」も黒のスーツがGood。
事後の後に襲撃してきた敵から逃れるため、シャツ一枚という格好で車から迎撃する姿もイカします。
2000年代の女優はもっと入れたい人がいっぱいいます。
TVドラマ「LOST(ロスト)」アバターミシェル・ロドリゲスとか!

ローレン・バコール

拳銃を握らないまでも「脱出」でボガートに拳銃のありかを示し一発逆転の連携に繋げる場面も良いですし、「北西戦線」で愛する者を守ろうとライフルを握る様子。

バコールが銃を持つだけで不思議と痺れてしまいます。

マンダレイでも老いて尚元気な姿をアピールするパワーを感じさせます。
ホークス映画を彩った女優はカッコ良くて大好きです。

「赤い河」で拳銃握り締めて泣きながら説教して喧嘩の仲裁に入るジョアン・ダルーも良いんです。


ヴァージニア・メイヨ


死の谷で愛する者を守るために単身乗り込む姉御肌を見せるかと思えば、「白熱」では情婦として妖艶な女性にも化けるメイヨ。
とびきり美人てほどじゃありませんが、彼女は動きや仕草で観客を魅了する女優の一人です。画像は「死の砦」においてブロンドを靡かせながらライフルを握る姿!

ジェニファー・ジョーンズ

白昼の決闘で惚れた男の暴走を己の責任として殺しに行く律儀さ、その命をもって果たそうとする姿。
グレた
グレゴリー・ペックに向って涙を流しながら引き金を引く姿は胸にせまります。
ウィー・ウェア・ストレンジャーズ(ストレンジャーズ6)」でも仲間のために機銃を撃ちまくる女性を熱演。
風と共に去りぬで強盗の顔面に鉛弾ブチ込むヴィヴィアン・リーもカッコ良いですし、
ターミネーターエイリアン2「ビッグ・バット・ママ」みたいに銃を片手にガンガン戦う姿は勇気を貰えます。

ラクウェル・ウェルチ

復讐のために自ら師事を仰ぎ、引き金を引く道を選ぶ女の哀しみ、憎悪、儚さ。
バンドレロ!」の厚い服装、「ハニー・コルダー(女ガンマン・皆殺し)」のラフさ。
梶芽衣子修羅雪姫が刃で綴る復讐劇ならば、ウェルチは鉛弾で後のキル・ビルに繋がる血の道を切り開く。

ブリジット・バルドー

ウェルチと来れば外せないのがバルドー。
「可愛い悪女」
であどけなさの残る小悪魔的少女が、ビバ!マリアでブロンドナイスバディの少女が機関砲ブッ放つ姿のインパクト。ジャンヌ・モローと共に機関砲を撃ちまくる姿にはビックリ。



10人の締めはロジャー・コーマン製作のギャング映画「ビッグ・バッド・ママお転婆な娘二人と野郎共を引連れ大暴れするアンジー・ディキンソンをチョイス。
リオ・ブラボー
とか若い頃の彼女も良いですが、母ちゃん萌え×美熟女萌えが極まったパワフルな演技と年齢を感じさせないエロボディが炸裂したアンジーが一番魅力的かと。ベッドの上の彼女は俺の股間もビッグ・バッ(ry

●番外編

シェリー・ウィンタース

もう一つ、コーマン製作の「血まみれギャングママ」からシェリー・ウィンタースを挙げておきます。彼女もパワフルで美しい母ちゃん振りが素晴らしかったです。

原節子

河内山宗俊で初々しく可憐だった少女が、何時の間にか黒装束が似合う不気味さと妖艶さを見せる。
「望桜の決死隊」「野生」では本当に銃撃っちゃいますし。
一度でいいから銃持って大暴れする原節子を見たかったものです。
「白痴」でいつ原節子が抜刀して三船敏郎と斬り合うのか何故かワクワクしてしまったのは私だけですねハイ。ちなみに刀持って大暴れする女優なら梶芽衣子で決まり!