「シュナの旅」-ジブリの源流

今夜もスーパームーンとか月が綺麗な夜空です。私のところは昨日は残念ながら雲がかかっていて見えませんでしたが、今日はよく晴れていてとても綺麗な月を見る事ができました。良かったです。
さて、今晩はシュナの旅について。
 
シュナの旅は、チベット民話の「犬になった王子」を元にした作品です。1982年に風の谷のナウシカ、そして83年に短編として発行されました。私が読んだのはアニメージュ文庫版です。
 
この作品はもののけ姫天空の城ラピュタゲド戦記など色んなジブリ映画の下敷きになった話ですので、どのページで語るべきか迷ってしまいます。

世界観そのものはナウシカみたいな感じで、物語は食料が枯渇した?村を救うために主人公シュナが麦を求めて旅に出るというお話です。

あてのない旅を続ける主人公は「ゲド」だし、奴隷の少女テアも出てきます(アーシュラ・K・ル=グウィンの原作にナウシカの世界観を足したような感じ)。
 
もののけ姫に出てきたヤックルや超自然的な現象、ラピュタを彷彿とさせる古代文明など、宮崎駿監督の温かみのある絵のタッチと合わせて中々読み応えがあります。
 
そうですねー、あのぬくもりに満ちた柔らかいタッチと言いましょうか?そこがシュナの魅力ですね。
アニメ版に近いようで違った優しさのある絵。同じ時期にナウシカのハードなタッチで漫画を描いていたとは信じられないくらいです。
 
ナウシカはとにかく生きることに執着した強烈な線画。
生への執着、生と死の描写を追い求めたあの重みのあるタッチがそれはそれで好きな作品です。
特に、映画には無かったナウシカクシャナが親交を深めていく場面。
生きるか死ぬかという間柄に芽生える友情・・・その描き方がたまらない。
その後のクシャナ率いる騎兵隊の突撃!敵の大砲めがけて全力疾走するシーンの躍動感と迫力は忘れられません。

一方、シュナの旅もストーリーは少し過酷な旅なんですけど、あのやわらかさが安心して読めるというか、何だかホットするような感じがするんですよねえ。宮崎駿が好きなら、必読の一冊です。