グレアム・グリーンが影響を受けた映画


オペラハットより

●代表作

小説「権力と栄光」
小説&映画共同脚本「第三の男」
 
小説家絵本作家、映画批評家
キャロル・リードの下で映画脚本 等で活躍したグレアム・グリーンが影響を受けた・語った・好きだった映画。

佐藤元状の著グレアム・グリーン ある映画的人生」より51本+3監督+α

オペラハット フランク・キャプラ…ロマンティック・コメディ、裁判。グリーンいわく「最高のコメディ映画」とのこと
或る夜の出来事 フランク・キャプラスクリューボール・コメディ、恋愛、ロードムービー、性表現の暗示
美しい野獣 ラオール・ウォルシュ/メイ・ウェスト…コメディ、ミュージカル、エロティック。メイ・ウェスト脚本・主演。彼女の出演作は無条件で絶賛してしまうほどのファンだったそうです
襤褸と宝石 グレゴリー・ラ・カーヴァスクリューボール・コメディ、ロマンス
スピオーネ フリッツ・ラング…スパイ・アクション、諜報アイテム、切腹。ラングは大ファンだった監督の一人。後にラングはグリーンの恐怖省を映画化
M(エム) フリッツ・ラング…サイコ・スリラー、群衆の恐怖、裁判
巴里の屋根の下 ルネ・クレール…ロマンティック・コメディ、ギャング、決闘
モダン・タイムス チャールズ・チャップリン…コメディ、労働、風刺、刑務所、ロマンス
影なき男 W.S.ヴァン・ダイク/ダシール・ハメットスクリューボール・コメディ、夫婦、ミステリー
望郷 ジュリアン・デュヴィヴィエ…犯罪、恋愛、警察
 
※グリーンはフランク・キャプラの大ファン。一番好きな監督だったそうです
 
彼らは忘れない(They Won't Forget) マーヴィン・ルロイ/ロバート・ロッセン監督としてはラングに及ばないものの、群集ヒステリー・リンチを描いた作品としては「激怒」を上回る出来と絶賛。脚本はルロイに見込まれたロッセンが手掛ける
激怒 フリッツ・ラング/ジョセフ・L・マンキーウィッツ…群集心理が引き起こす恐怖表現について熱狂的に言及
イタリア麦の帽子 ルネ・クレール
サボタージュ アルフレッド・ヒッチコックヒッチコックをあまり評価していなかったグリーンも唸った作品。グリーンは彼の作品を「メロドラマ」として見ていたそうです
ル・ミリオン ルネ・クレール
幽霊西へ行く ルネ・クレール
自由を我等に ルネ・クレール
エルンスト・ルビッチ
獣人 ジャン・ルノワール
北ホテル マルセル・カルネ
 
平原児 セシル・B・デミル…西部劇、アクション、軍隊、銃撃。グリーンいわく「西部劇史上の最高傑作」とのこと
ヴァージニアン ヴィクター・フレミング…幾度も言及するほど好きな西部劇の一つ
ホテル・インペリアル(帝国ホテル) モーリッツ・スティラー(モーリッツ・スティルレル)
アンナ・カレーニナ(アンナ・カレニナ) クラレンス・ブラウン
上海特急 ジョセフ・フォン・スタンバーグ
夕陽特急 W.S.ヴァン・ダイク
深夜の星 スティーブン・ロバーツ
一対二 スティーブン・ロバーツ
ローマ特急(南欧横断列車510) ウォルター・フォード
グランド・ホテル エドマンド・グールディング
 
モーリッツ・スティルレル…(マウリッツ・スティルレリ/モーリス・スティルレリ/マウリッツ・スティッレル/マウリッツ・スティレル/モーリッツ・スティラー)
 
夜行郵便列車(夜行郵便) ベイジル・ライト他…ハリー・ワット。ベイジル・ライト(バジル・ライト/Basil Wright)
失われた地平線(失はれた地平線) フランク・キャプラ
我が家の楽園 フランク・キャプラ
スミス都へ行く フランク・キャプラ
社長は奥様がお好き グレゴリー・ラ・カーヴァ
無法者の群れ マイケル・カーティス
テキサス決死隊 キング・ヴィダー…ジェームズ・クルーズ「幌馬車(カバードワゴン)」よりも優れた物語性とのこと
浮気名女優(浮気名優) ヘンリー・ハサウェイ/メイ・ウェスト
ルーベン・マムーリアン
ギャップ アレグザンダー・コルダ(アレクサンダー・コルダ)
 
ブラック・リージョン(黒の秘密/Black Legion) アーチー・メイヨ(アーチー・L・メイヨ)
今日の標的(Target for Tonight) ハリー・ワット
住宅問題 エドガー・アンスティ/アーサー・エルトン
この三人 ウィリアム・ワイラー
女だけの都 ジャック・フェデー
オクラホマ・キッド ロイド・ベーコン
駅馬車 ジョン・フォード
ナチス・スパイの告白 アナトール・リトヴァク
Gメン ウィリアム・ケイリー(ウィリアム・キーリー)
花嫁の感情 ウェズリー・ラッグルズ(ウェズリー・ラッグルス)
 
夜毎来る女 アーチー・メイヨ
わたしは別よ ローウェル・シャーマン
レッド・サルート(Red Salute/ 近代脱線娘) シドニー・ランフィールド
 
・小説家
三十九階段 ジョン・バカン…大好きな小説家の一人
密偵 ジョゼフ・コンラット「ここは戦場だ」で意識
フランソワ・モーリアック
ジョン・ドライデン
シャルル・ペギー…詩人
よもぎの騎手たち(ユタの流れ者/Riders of the Purple Sage) ゼイン・グレイ「第三の男」で主人公が影響を受けた西部劇(ウエスタン)小説家として挙げた作家

「情事の終り」以降2本+1監督

沈黙 イングマール・ベルイマン
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト(ウエスタン) セルジオ・レオーネ
フランソワ・トリュフォー…後年ヒッチコック作品を振り返った際、ヒッチコックを高く評価していたトリュフォーの名を出しながら「彼がなんと言おうと」と自身のヒッチコックに対する評価は変えない姿勢を貫いていました。同じ映画批評家経験者として、グレアムはトリュフォーのことを一目置いていたかもしれません