●概要
古代から「食人鬼」と呼ばれる人成らざる者たちを斬り捨てててきた集団「愧封剣」。
現代社会を舞台に繰り広げられる闘争・過去の因縁・繰り返される歴史・謎が謎を呼ぶ展開。
種を超えた奇妙な人間関係、狩る側と狩られる側、喰う側と喰われる側、化物と人間、善と悪の境目さえグラグラ揺さぶり何もかも崩壊していく。
物語も演出もどんどんエスカレートし、作画も曲者揃のアニメーターたちが自由奔放に大暴れ。
とにかく個性全開・チープ(粗雑)なようでリアル調とデフォルメ(簡略)の間を行き交い、ラフ(乱暴)な線画をゴリゴリ刻みながら動いて動いて動かしまくる。
OP前のアバンパートも最初の1・2話は作品世界の説明をちゃんとしていたのですが、3話から本編そっちのけで一般人が食人鬼に遭遇する場面しか描かれなくなりました(本編以上に作画フリーダム地帯に)。
背景も実写を交え、ただの手抜きなのかギャグとしてやっているのか二次元と三次元・虚構と現実の壁さえ曖昧にしようとしているのか。
そんな本作で暴れまわったアニメーターを2ページに渡り紹介。
●主な作画監督10名
伊東伸高(ノブタカ)
1話
スタジオ・ダブ出身。
荒々しい線画でド派手なアクションをかまし、臓物をブチまけるような死闘と逃避行を描く。
監督の湯浅政明作品では「四畳半神話大系」「ピンポン」「夜は短し歩けよ乙女」「夜明け告げるルーのうた」キャラデザ&総作監、「カイバ」キャラデザ&作画、「MIND GAME マインド・ゲーム」「夢みるキカイ(Genius Party)」原画、湯浅脚本・演出・作画「ねこぢる草」原画等で活躍。
他作画「電脳コイル」「サムライチャンプルー」「Panty & Stocking with Garterbelt」、原画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」「サマーウォーズ」等。
新井浩一
8話
8話アバン
リアルに捉えられた人体描写、演出レベルにまで高められた影の表現。
3話から原画として各話で活躍、作画では田中雄一による絵コンテ回をアバンも含め担当。
「カイバ」原画にも参加。
他作画&原画「電脳コイル」、原画「AKIRA(アキラ)」「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」「ぼくらのウォーゲーム!」「サマーウォーズ」等。
OP原画、作画では2話、9話アバンを担当。
後の湯浅作品は9話アバンくらいデフォルメと可愛らしが効いた親しみやすい絵で精神抉るような作品を作る模様。
清水洋
11話前半
11話アバン
今作ではプロップデザイン(小物設定)、OP原画、1話から原画で数々のアクションを担う。
三原三千夫
12話
今作も作画・原画・動画までこなし三原ワールドを展開。
木村圭市郎「タイガーマスク」よろしく荒唐無稽かつダイナミックにキャラを動かしまくり血の海に沈める。でもここまで唇くどくする必要あったのでしょうか...?