「ふしぎの海のナディア」-作画比較③

「島編」「アフリカ編」の概要

最後は「島編」「アフリカ編」のみの作画参加者を御紹介。
色んな意味で伝説となった「島編」「アフリカ編」ですが、本来は海外への外注だけでスタッフはノータッチの予定だったそうです。
 
ところが送られてきた代物を見たスタッフはあまりの出来の悪さに気絶者が続出。
文字通り見るに絶えないくらい作画が崩壊していたらしいです。
庵野大噴火してロッカーを殴りつけ嗚咽したほどだったとか。
 
実質捨て回だったはずのこのパートは「そんな作画、修正してやるっー!!」と意を決した有志たちにより必死の手直しが施され、作画的には頑張っていました。
 
その分修正しきれなかったであろう部分の酷さが余計際立つことに。
 
ストーリーもヤケクソとしか思えない常軌を逸した展開が繰り返され、視聴者をパニックに陥れることに。あそこでドロップアウトした視聴者が何人いたことか…。
 
作画は高田、原画から本田、鶴巻、別のスタジオから小泉昇の4名が参戦。
他に、

「島編」「アフリカ編」その他作画参加者5名

中澤一登(中沢一登)
25話のみ
 
NINKU -忍空-でも紹介した様々なスタジオを渡り歩く名アクションアニメーター。
島編」「アフリカ編」のためだけに来たのか、それとも呼ばれてしまったのか。
後者だったら意味分かんねーよっ!!誰か説明してくれよ!!!
この回はジャンたちもストーリー考えた奴もヤクでもキメていたのか色々奇妙奇天烈。
これほどヒロインに「餓死しちまえ」と思ったアニメがあるでしょうか。
他キャラデザ及び総作画監督サムライチャンプルー、作画及びキャラデザ天地無用!等。
もりたけし
23話のみ
 
もりたけし(浦野寛徳/森健/根本清/いぬまくら/犬枕/根本清/浦野康生/木木木人建)。
主に絵コンテや監督業で活躍。
自身が関わった作品の小説版(ノベライズ)も多く手掛ける。
今作でも本来は絵コンテで仕事をしていたのですが、何故か作画監督の名前でこの話にクレジットされています。
34話では原画の一人にも。
もり本人が修正を加えたのでしょうか。
あるいは名前を出したくないスタッフの身代わりになったのか。
ちなみに23話原画の宇利動画どこの会社なのか一切不明
他監督ストラトス・フォー、シリーズ構成まじめにふまじめ かいけつゾロリ等。
野口啓生
32話のみ
 
ナディアの行動と作画のガタガタ具合が最も酷かった回。
恐らく修正しきれなかったかと。
金世昌
27話
 
とうとう修正が間に合わなかったのか突然現れた正体不明の存在。
まあ肝心のヒロインのナディアが残念な行動ばっかりでスタッフのモチベーションが尽きたんでしょうね。
すべてが謎。
謎すぎて34話で庵野がマジ切れ大暴れで絵コンテ破り捨てMAD制作を始める模様。
原画のKACもどこの会社なのか。
ちなみに34話クレジット
白南烈
28話のみ
 
金と揃って外注作画の酷い仕事振りを日本中に轟かせることになってしまった存在。
甲虫王者ムシキング ~森の民の伝説~ 彩雲国物語の作画にも参加している模様。