川端康成が語った映画たち


アスファルトより

●代表作

小説伊豆の踊子
「雪国」
映画共同脚本「狂つた一頁」
 
小説家、随筆、評論、作詞、翻訳、映畫(映画)脚本等で活躍した川端康成が好きだった・語った俳優や映画のまとめ。

小津安二郎文壇交遊録」より2本

東京の女 小津安二郎…ドラマ、壮絶な悲劇、水商売
早春 小津安二郎…戦後、夫婦、ドラマ
 
※小説の映画化に際し川端いわく、シナリオは大事だが原作を追うのではなく自由にやって欲しい。忠実すぎたり、文芸映画ではつまらないというようなことを語っていました。
 
小津とは対談、監督として結構評価していたそうです

川端康成全集」等で語られた作品25本

大岡政談(新版大岡政談) 伊藤大輔…時代劇、アクション。伏見直江が屋根から屋根へ飛ぶ様が最高と語っていました。一部現存。残念ながら川端が語っていたような場面は発見されていません。彼女が物凄い勢いで走る瞬間は残されています
アスフアルト(アスファルト) ヨエ・マイ(ヨーエ・マイ)…女泥棒、恋愛、犯罪。ベッティ・アマン(ベティ・アマン)を含め絶賛
淪落の女の日記 G.W.パプスト…施設、父娘、性描写の暗示。川端いわく「特色が多すぎるくらい」とのこと
シカゴ ヘンリー・キング…パニック、自然災害。傑作と言っていました
妖花アラウネ ヘンリク・ガレーン…SF、犯罪、恋愛。ヴリギッテ・ヘルムの名も挙げながら
人罠 ヴィクター・フレミング/ジェームズ・ウォン・ハウ…旅、ドラマ、恋愛。クララ・ボウについて
イット(あれ) クレアランス・バジャー(クラレンス・G・バジャー)/ジョセフ・フォン・スタンバーグ…映画史上初めてズームレンズを使用した作品の一つ。「人罠」とともにあの頃のクララ・ボウは何処に行ってしまったのだろう、氣の毒(気の毒)だ語っていました
淑女は何を忘れたか 小津安二郎…コメディ。疑問を投げかけながらも、このような作品が日本映画界にも出来て嬉しいというようなことを語っていました
三人姉妹(乙女ご〃ろ三人姉妹) 成瀬巳喜男…商売、ドラマ。自作の映画化。成瀬の名はちょくちょく挙がっていました
めし 成瀬巳喜男…夫婦、ドラマ
 
有りがたうさん(ありがとうさん) 清水宏ロードムービー、ユーモア。自作「有難う」の映画化。清水ともそれなりに交流があったそうです
乾いた花 篠田正浩/戸田重昌…ギャンブル・やくざもの。加賀まり子を称賛していました
最後の人 F.W.ムルナウ…エミール・ヤニングスについて氣の毒(気の毒)そうに。ムルナウは川端的に気に入らなかったらしく何度も言及していました
ヴァリエテ E.A.デュポン/カール・フロイント…エミール・ヤニングスについて氣の毒(気の毒)そうに
最後の命令 ジョゼフ・フォン・スタンバーグ(ジョセフ・フォン・スタンバーグ)…エミール・ヤニングス(ry
罪の街 モーリッツ・スティルレル…エミール・ヤニングス(ry。フィルムは現在行方不明
忠臣蔵 牧野省三(マキノ省三)尾上松之助について。10分ほど現存
忠臣蔵(忠魂義烈 実録忠臣蔵) マキノ省三/マキノ正博(雅弘)…伊井蓉峰について。64分現存
上山草人…著書「ジョン・ピイの手紙(ジョン・ピーの手紙)」の名を挙げていました
 
裏町の(裏町の大将) 佐々木恒次郎(佐々木啓祐)/猪飼助太郎…コメディ。フィルムは現在行方不明。撮影は成瀬巳喜男清水宏作品でも活躍した猪飼助太郎。洋画よりも日本映画を推していた川端。もっと自国の映画に自信を持つべきだと語り、バスター・キートン&エドワード・セジウィック「カメラマン」よりも面白いと挑発的に語っていました
エルンスト・ルビッチ
チャールズ・チャップリン
ハロルド・ロイド
狂った一頁(狂つた一頁) 衣笠貞之助/円谷英一(円谷英二)…自身も脚本に参加した作品。川端の視点で制作過程を振り返っていました
 
※川端いわく、周りの人間が理解し楽しんでいるものを、自分だけ楽しめないのが悔しいというなことも語っていました