The Women
「女性たち(The women)」の題でも知られるキューカーのコメディ「ザ・ウィメン」。
何故これほどの傑作が日本で未公開のままだったのか。ジョーン・クロフォードの魅力が日本人に伝わりきらない現状が今も続いています。
ポーレット・ゴダードにしたって、この「ザ・ウィメン」は彼女の一番脂が乗った演技を堪能できる作品でもあるのです。
とにかくこの映画、女性しか出ません。
赤ん坊からお婆さんまでみーんな女、女、女。幼い子供だって立派な“女”です。
宝塚みたいに誰かが男性役で出るとかもしません。
脚本も女性だし監督のキューカーだって筋金入りのゲイ。ゲイというより魂は乙女みたいなもんです。
出てくる犬も全部メスだったかオスも1ッ匹くらいいましたかね。
女性しか出ない映画というと石田民三の「花ちりぬ」なんてありましたが、あの映画は男性の声が外側から聞こえるのみ。
しかし「ザ・ウィメン」は男の声すら出ないし、存在が確認できるのは受話器の向こう側だけ。劇中フィルムすら男は出てこない。
動物に例えられる女性陣のオープニング、犬の喧嘩がやがて女性陣のバトルに発展してく。
エステに励む女性たち、乗馬といったスポーツに精を出す親娘。あの馬もメスかしらん。
エステは女性の身体をかたどったボトルキャップも売る。
途中出てくる黒人女性は「風と共に去りぬ」にも出ていましたっけ(といっても頼りになるマミー(ハティ・マクダニエル)ではなく、金きり声をあげてスカーレットが殺すわよと黙らせたプリシー(バタフライ・マックィーン)の方ですが)。
そういえば「風と共に去りぬ」も最初はキューカーが監督していたんでしたね。
悪態つきまくっていた女性がカーゴに躓いてまっ逆さまになるシーンは爆笑。アナウンスまでシュールです。
中盤のファッションショーは美しいパートカラーも楽しめます。
当時の流行を覗く事ができます。
キューカーはこの作品と「風と共に去りぬ」で連続してテクニカラーの映画に関わっているのが凄い。カラーが貴重だった当時、そんな経験を積める監督は数えるほどしかいなかったでしょうねえ。
もっとも、ファッションショー後に黒服を脱ぐシーンが一番ドキドキしてエロティックなのですけど。
ドアから出たらドアごとそのまま付き返すシーンもクスッとします。
後半に出てくるポーレット・ゴダードがとにかく可愛い。画像の右、ハニカム女性がポーレット。
左はメアリー・ボーランド
ポーレット・ゴダードとクロフォードのキャットファイトも笑いが止まりませんでした。
「女性たち(The women)」の題でも知られるキューカーのコメディ「ザ・ウィメン」。
何故これほどの傑作が日本で未公開のままだったのか。ジョーン・クロフォードの魅力が日本人に伝わりきらない現状が今も続いています。
ポーレット・ゴダードにしたって、この「ザ・ウィメン」は彼女の一番脂が乗った演技を堪能できる作品でもあるのです。
とにかくこの映画、女性しか出ません。
赤ん坊からお婆さんまでみーんな女、女、女。幼い子供だって立派な“女”です。
宝塚みたいに誰かが男性役で出るとかもしません。
脚本も女性だし監督のキューカーだって筋金入りのゲイ。ゲイというより魂は乙女みたいなもんです。
出てくる犬も全部メスだったかオスも1ッ匹くらいいましたかね。
女性しか出ない映画というと石田民三の「花ちりぬ」なんてありましたが、あの映画は男性の声が外側から聞こえるのみ。
しかし「ザ・ウィメン」は男の声すら出ないし、存在が確認できるのは受話器の向こう側だけ。劇中フィルムすら男は出てこない。
左がジョーン・クロフォード、右がノーマ・シアラー
野郎しか出ねえ映画もあるんですから、女しか出ない映画があって何が悪いものかっ!
とにかく女達の怖さ、言葉による殴り合いや女の強さをこれでもかと堪能できる映画です。
「イヴの総て」みたいに男の存在が女達を際立たせる事もありますが、これほど見えない男達の存在が女性を引き立てる映画もありません。
メンツもジョーン・クロフォードをはじめノーマ・シアラーやロザリンド・ラッセル、ポーレット・ゴダード、端役にジョーン・フォンテインなど豪華。
主人公はノーマ・シアラー演じる母親なのですが、ライバルを演じるクロフォードの存在が圧巻です。
「ザ・ウィメン」は、超高級エステ・パーラーのマニキュリストが流した噂が、流れに流れてやがて一大スキャンダルに発展していく狂騒。野郎しか出ねえ映画もあるんですから、女しか出ない映画があって何が悪いものかっ!
とにかく女達の怖さ、言葉による殴り合いや女の強さをこれでもかと堪能できる映画です。
「イヴの総て」みたいに男の存在が女達を際立たせる事もありますが、これほど見えない男達の存在が女性を引き立てる映画もありません。
メンツもジョーン・クロフォードをはじめノーマ・シアラーやロザリンド・ラッセル、ポーレット・ゴダード、端役にジョーン・フォンテインなど豪華。
主人公はノーマ・シアラー演じる母親なのですが、ライバルを演じるクロフォードの存在が圧巻です。
動物に例えられる女性陣のオープニング、犬の喧嘩がやがて女性陣のバトルに発展してく。
エステに励む女性たち、乗馬といったスポーツに精を出す親娘。あの馬もメスかしらん。
エステは女性の身体をかたどったボトルキャップも売る。
途中出てくる黒人女性は「風と共に去りぬ」にも出ていましたっけ(といっても頼りになるマミー(ハティ・マクダニエル)ではなく、金きり声をあげてスカーレットが殺すわよと黙らせたプリシー(バタフライ・マックィーン)の方ですが)。
そういえば「風と共に去りぬ」も最初はキューカーが監督していたんでしたね。
悪態つきまくっていた女性がカーゴに躓いてまっ逆さまになるシーンは爆笑。アナウンスまでシュールです。
中盤のファッションショーは美しいパートカラーも楽しめます。
当時の流行を覗く事ができます。
キューカーはこの作品と「風と共に去りぬ」で連続してテクニカラーの映画に関わっているのが凄い。カラーが貴重だった当時、そんな経験を積める監督は数えるほどしかいなかったでしょうねえ。
もっとも、ファッションショー後に黒服を脱ぐシーンが一番ドキドキしてエロティックなのですけど。
ドアから出たらドアごとそのまま付き返すシーンもクスッとします。
後半に出てくるポーレット・ゴダードがとにかく可愛い。画像の右、ハニカム女性がポーレット。
左はメアリー・ボーランド
ポーレット・ゴダードとクロフォードのキャットファイトも笑いが止まりませんでした。
噛み付きまで繰り出すクロフォード。つうかポーレットが可愛すぎて辛い。ショートパンツ姿も可愛かったです。
泡風呂におけるクロフォードと女たちのやり取りも良い。
下の透明な水槽からクロフォードの脚がチラり。香水の音バロス。
クライマックスまで扉の中に閉じ込められたりと散々なクロフォード。
髪が乱れた感じもまた良いっす。
泡風呂におけるクロフォードと女たちのやり取りも良い。
下の透明な水槽からクロフォードの脚がチラり。香水の音バロス。
クライマックスまで扉の中に閉じ込められたりと散々なクロフォード。
髪が乱れた感じもまた良いっす。