映画(個別記事)

“まとめ”製作にあたって

●まとめの概要 ●制作理由 ●まとめの概要 様々な「映画人のオールタイムベスト」をまとめるべく制作。 あらゆる書籍やネット上に散らばっている情報もなるべく、徹底的に収集中。海外サイトの情報は日本語題、日本未翻訳の映画は翻訳or読み+原題で表記。 あま…

河瀨直美は「東京オリンピック」をどう撮るか

● 2020年の東京オリンピックを撮る監督が河瀨直美(河瀬直美)に決まったそうです。 河と言えば最近は「あん」の職人たちの日常を描く人間模様が素晴らしかったですが、スポーツ、ドキュメンタリーではどう表現していくのか。 また1964年の市川崑に対し、どう…

<span itemprop="headline">「軍旗はためく下に」-飢えた人々</span>

軍旗はためく下に★★★★(傑作)深作欣二、そして脚本家としての新藤兼人の最高傑作はコレだと思います。新藤はつくづく監督よりも脚本を書いている時の方が圧倒的に面白いという事を実感。ドキュメンタリー風の演出で真相を追い続ける女の孤独な闘いを描く。戦…

<span itemprop="headline">「コロラド」「ケンタッキー魂」</span>

●コロラドThe Man from Corolado★★★(佳作)ヘンリー・レヴィンによる南北戦争後、戦争帰還者たちの行く末を描いた作品。今で言えばPTSD(心的外傷後ストレス障害)とかにあたるでしょうか。トラウマを抱えた戦争帰還者の狂気はジョン・フォード「捜索者」でも描…

<span itemprop="headline">「火宅」-和製人形アニメの極地</span>

火宅★★★★(傑作)イジー・トルンカに師事し、日本独自の人形アニメーションを極めた川本喜八郎。「鬼」「道成寺」「不射之射」と傑作の多い喜八郎ですが個人的に一番惹かれた作品はコレ。能の「求塚」を題材に人形、草、火、水、そして光と影が生物のように蠢…

<span itemprop="headline">「運命じゃない人」-画面を支配する黒のコントラスト</span>

運命じゃない人★★★★(傑作)※以下、けっこうネタバレマンション、ドアのポストに鍵を入れる女。その女の語りから始まるファースト・シーン。男に逃げられた女、女に逃げられたサラリーマン、探偵、ヤクザと様々な人物の視点が積み重ねられていく。この映画の面…

<span itemprop="headline">「定本円谷英二随筆評論集成」が面白い</span>

この本は、全特撮ファン、ひいては映画監督を目指す人間なら必読の一冊といっても過言ではない本の一つです。815ページという分厚さですが、円谷英一時代から円谷英二以降の彼のコメントやシナリオ等を集めた集大成とも言うべきボリューム。犬塚稔「稚児の剣…

「映画芸術」が信用できないのは、荒井晴彦という「害」のせい

全5項目 ●概要 ●×客が悪い 〇客を理解できないテメエが悪い ●名作を見ていない(荒井が) ●「この世界の片隅に」の内容を誤解 ●「アニメーション技術」の否定=映画そのものを否定 ●「おたく」否定は自身の否定にもなりかねない 全5項目 ●概要 2017年の「第26…

<span itemprop="headline">「君の名は。」がハリウッドで映画化</span>

●ファッ!?なんでもJ.J.エイブラムス制作指揮の下、ハリウッドで映画化するんだとか。まあ世界で大旋風巻き起こした作品のリメイクをハリウッドがしない訳が無いですね。・参考までに、今までハリウッドでリメイクされた日本映画を幾つか七人の侍 黒澤明羅…

<span itemprop="headline">大和屋竺の「悪魔に委ねよ」が面白い</span>

かつてサミュエル・フラーが「映画は戦場だ」と映画を撮ること自体が戦争のようなものだという言葉を残しました。日本でも大和屋竺のように、そういう体験をした強者が日本のエンターテインメント界を支え続けた…この本は、それを実感できる本の一つです。大…

<span itemprop="headline">「レオン」-血の繋がりを超える絆</span>

レオンLéon★★★★(傑作)リュック・ベッソンによる傑作アクション。森林から市街地、路上から一軒の店へとキャメラは進んでいき、写真を見つめる男と煙草をふかす依頼人の話し合いからすべてが始まる。黒いサングラスに映る標的の顔、卓上のミルクを飲み干す依…

<span itemprop="headline">「リオ・ブラボー」これぞ西部劇!</span>

リオ・ブラボーRio bravo★★★★(傑作)ハワード・ホークスによる愉快痛快な保安官もの。個人的には「エル・ドラド」や西部劇風「ハタリ!」の方が内容が充実していて面白いし、ホークス作品としても初期の高密度の傑作群に比べるとゆるい。それでもアクションの…

<span itemprop="headline">「ローマの休日」-或る夜の出来事</span>

ローマの休日Roman Holiday★★★★(傑作)フランク・キャプラ「或る夜の出来事」にも通じるとっても愛らしくて切ないラブ・ロマンス。私が映画にハマルるキッカケになった作品の一つでもあります。ウィリアム・ワイラーの手腕、脚本にノンクレジットで参加したダ…

<span itemprop="headline">ホークス映画におけるジョン・ウェインのアナーキーさ</span>

「ハタリ!」より山田宏一「果てしなきベストテン」におけるジョン・ウェインへの言及が面白い。山田さんにとってウェインは、愛すべきアナーキー(権力とも支配とも無縁)な“おやじ”だったそうです。山田さんは第二次世界大戦前に生を受け、戦後は戦争で夫を…

<span itemprop="headline">「エリン・ブロコビッチ」-母性が勝ち取るもの</span>

エリン・ブロコビッチErin Brockovich★★★★(傑作)とにかくジュリア・ロバーツが最高にキマッている映画です。彼女の存在もそうだし、アン・V・コーツ女史による素晴らしい編集も合わさり、より目が離せない映画でした。耳に大きな飾りを付けた金髪の女性、豊…

<span itemprop="headline">ジョン・フォード西部劇最高傑作「リバティ・バランスを射った男」</span>

リバティ・バランスを射った男The Man Who Shot Liberty Valance★★★★☆(大傑作)ジョン・フォードとジョン・ウェインが組んだ最後の作品であり、従来の西部劇とは一線を化す映画。個人的にフォードの西部劇で一番好きです。冒頭14分間の「現代」、駅馬車の襲撃…

<span itemprop="headline">「トランボ」-ダルトン・トランボ不屈の物語</span>

トランボTrumbo★★★★(傑作)「オースティン・パワーズ」や「50回目のファースト・キス」等、コメディの逸品を手掛けてきたジェイ・ローチによる伝記映画「トランボ(ハリウッドに最も嫌われた男)」。風呂場で爆睡する一人の男性。目覚めた瞬間、浴槽の上に鎮座…

<span itemprop="headline">マーティン・スコセッシ「沈黙 -サイレンス-」</span>

沈黙 -サイレンス-Silence★★★(良作)マーティン・スコセッシが遠藤周作への、日本映画へのオマージュを捧げた作品。とにかくこの映画…霧、霧、霧です。冒頭から行く先の見えない光景に遭遇し、霧が晴れたかと思えば、磔にする責め苦と説明過多のナレーション…

<span itemprop="headline">「ボビーに首ったけ」-走り続けた先は…</span>

ボビーに首ったけ★★★(良作)平田敏夫たちによる実験的趣向に溢れた青春バイクアニメ。早くDVD化して欲しい作品です。霧の中で点滅する灯、それを頼りに疾走する車、轟音をあげるバイク。ヘルメットをかぶり(それまでノーヘルだったのでしょうか)、画面の奥か…

<span itemprop="headline">「美女と野獣」-ビル・コンドンのリスペクト精神</span>

美女と野獣Beauty and the Beast★★★★(傑作)ビル・コンドンたちが「美女と野獣」にありったけの想いを注いだ力作。コンドンが愛するジャン・コクトー版は一輪の薔薇による“呪文”から始まりましたが、本作も観客を一気に引き連り込む“呪文”から幕を開けます。冒頭から純白のド…

<span itemprop="headline">「許されざる者」-究極のアンチ西部劇</span>

許されざる者Unforgiven★★★★(傑作)ウィリアム・A・ウェルマンやドン・シーゲル、セルジオ・レオーネ、ウィリアム・S・ハートの流れ者といった様々な映画から受け継いできた“魂”。クリント・イーストウッドが到達したリアリズム、反西部劇、アンチ・ウエスタ…

<span itemprop="headline">「LOGAN-ローガン」-イーストウッドから受け継ぐ系譜</span>

LOGAN-ローガン★★★★(傑作)スリラーなら「アイデンティティー」、アクションなら「ナイト&デイ」「3時10分、決断の時」と面白い映画を撮って来たジェームズ・マンゴールドですが、本作もその凄まじい戦い振りにまいってしまいました。なんせ目覚めたらいきな…

<span itemprop="headline">「浮草」-蘇る江戸っ子小津</span>

浮草★★★★(傑作)「浮草物語」のセルフリメイクであり、江戸っ子時代の小津安二郎に再会するかのような映画でもあります。私が好きな小津作品の一つ。港の灯台と酒瓶が並び、蒸し暑い夏の季節を迎えた街では噂が流れ、旅人たちの乗った船が港に入って来る。船…

<span itemprop="headline">「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(:リミックス)」</span>

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2(:リミックス)Guardians of the Galaxy Vol. 2満 足 度:★★★★(傑作)ヨンドゥの漢度:★★★★☆(オヤジイイィッ)前作は悲しい過去から幸福をもぎ取る楽しい作品でしたが、本作は幸せから始まり悲しみを乗り越えるような…

<span itemprop="headline">「めまい」-SFめいた異常な恋愛</span>

めまいVertigo★★★★(傑作)ジョン・ホイットニー・シニアの螺旋を象ったオープニング、印象的な“眼” 、ジェームズ・ステュアートが“めまい”の恐怖に捉われる経緯を語る一瞬の・死・恐怖で構成されたファースト・シーンから一気に引き込まれました。ビルの屋上…

<span itemprop="headline">「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」-時代を超える音楽のビート</span>

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーGuardians of the Galaxy★★★★(傑作)遅ればせながら二作目「リミックス(Vol. 2)」公開記念というわけで、改めて第1作の感想を殴り書き。とにかく単純明快で楽しいアメコミ映画が見たい!という人に「ガーディアンズ・オブ…

<span itemprop="headline">江戸っ子小津安二郎「大人の見る繪本 生れてはみたけれど」</span>

大人の見る繪本 生れてはみたけれど★★★★☆(大傑作)江戸っ子時代の小津の傑作コメディ。この頃の小津作品は活き活きしていてとにかく楽しいですね。初っ端から桃だか種だか分からないもんから“生まれた”赤ん坊の御挨拶(股間を抑える元気な男の子です)、泥にハ…

<span itemprop="headline">本「捜索者: 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生」</span>

グレン・フランクル著「捜索者: 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生(The Searchers: The Making of an American Legend)」が中々面白い。この本はアメリカの歴史を振り返る上で、ジョン・フォードに対して誤解を抱いているすべての人間が読むべき本の一つだ…

<span itemprop="headline">山中貞雄の「磯の源太」「怪盗白頭巾」</span>

●磯の源太 抱寝の長脇差山中貞雄の幻の傑作と言われる作品の一つ。かつて双葉十三郎さんが伊藤大輔「忠次旅日記(忠治旅日記)」と並ぶ作品と絶賛した時代劇の傑作だったそうです。残念ながら現存するフィルムは約1分の断片のみ。ほぼ殺陣の場面で、何かスト…

<span itemprop="headline">「東京物語」-死を乗り越えて</span>

東京物語★★★(良作)世の中には、名作と称えられようがどうしても好きになれない作品というものが誰にでもあるかと思います。私にとってこの「東京物語」は、小津安二郎の作品群で最も過大評価され、他の小津作品が過小評価される原因の一つにもなっているので…