映画(個別記事)

映画(個別記事)リンク集

●映画33記事 ●映画本3記事 ●その他2記事 現在38記事。映画の感想などを殴り書いたもの ●映画33記事 殺し屋ネルソン ドン・シーゲル 騎手物語(オールド・ジョッキー) ボリス・バルネット 荒野の決闘 非公開試写版 暴虐工廠 ワン・ビン やぶにらみの暴君 VHSに…

「火宅」-和製人形アニメの極地

火宅 イジー・トルンカに師事し、日本独自の人形アニメーションを極めた川本喜八郎。 「鬼」「道成寺」「不射之射」と傑作の多い喜八郎ですが個人的に一番惹かれた作品はコレ。 能の「求塚」を題材に人形、草、火、水、そして光と影が生物のように蠢めいてい…

「映画芸術」が信用できないのは、荒井晴彦という「害」のせい

全5項目 ●概要 ●×客が悪い 〇客を理解できないテメエが悪い ●名作を見ていない(荒井が) ●「この世界の片隅に」の内容を誤解 ●「アニメーション技術」の否定=映画そのものを否定 ●「おたく」否定は自身の否定にもなりかねない 全5項目 ●概要 2017年の「第26…

大和屋竺の本「悪魔に委ねよ」が面白い

かつてサミュエル・フラーが「映画は戦場だ」と映画を撮ること自体が戦争のようなものだという言葉を残しました。日本でも大和屋竺のように、そういう体験をした強者が日本のエンターテインメント界を支え続けた…この本は、それを実感できる本の一つです。 …

「ボビーに首ったけ」-走り続けた先は…

ボビーに首ったけ 平田敏夫たちによる実験的趣向に溢れた青春バイクアニメ。早くDVD化して欲しい作品です。 霧の中で点滅する灯、それを頼りに疾走する車、轟音をあげるバイク。 ヘルメットをかぶり(それまでノーヘルだったのでしょうか)、画面の奥から迫り…

本「捜索者: 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生」

グレン・フランクル著「捜索者: 西部劇の金字塔とアメリカ神話の創生(The Searchers: The Making of an American Legend)」が中々面白い。 この本はアメリカの歴史を振り返る上で、ジョン・フォードに対して誤解を抱いているすべての人間が読むべき本の一つ…

山中貞雄の「磯の源太」「怪盗白頭巾」

●磯の源太 抱寝の長脇差 山中貞雄の幻の傑作と言われる作品の一つ。 かつて双葉十三郎が伊藤大輔「忠次旅日記(忠治旅日記)」と並ぶ作品と絶賛した時代劇の傑作だったそうです。 残念ながら現存するフィルムは約1分の断片のみ。ほぼ殺陣の場面で、何かストー…

「この世界の片隅に」-見つけてくれて、ありがとう

この世界の片隅に ★★★★(もっと多くの人に見て欲しい) ※画像は海外版の予告と日本版の予告から引用しております それは、川を流れる船の「片隅」で見上げた光景から始まる。雲が流れ続け無限に拡がる青い空。果てしなく続くその空間は、最初から最後まで「誰…

「定本・ヒッチコック映画術・トリュフォー」-映画のような面白い本

近々この本を基にケント・ジョーンズ監督がドキュメンタリーとして映像化した「ヒッチコック/トリュフォー」が公開されるそうなので、本著の感想みたいなものを。 映画の教科書なんてお堅い表現がされていますが、これはヒッチコックの映画が純然たる娯楽映…

「騎手物語」-ジョン・フォードに匹敵する馬の映画

騎手物語(オールド・ジョッキー) Старый наездник ※画像はロシアのテレビ局「ロシア・クリトゥーラ(Россия Культура/Россия К)」で放映された際のものを使用しています。 ジョン・フォード「香も高きケンタッキー」に匹敵する唯一の競馬…いや馬を撮った作品…

非公開試写版「荒野の決闘(いとしのクレメンタイン)」

荒野の決闘 非公開試写版 My Darling Clementine ※以下、多大なネタバレ要素を含みます。それでもOKという方だけ、↓へどうぞ ●非公開試写版(PREVIEW VERSION)について 一般に広く知られる「荒野の決闘」は「怒りの葡萄」や「わが谷は緑なりき」といった傑作…

「殺し屋ネルソン(殺し屋ネルスン)」-ドン・シーゲル初期の傑作

殺し屋ネルソン(殺し屋ネルスン) Baby Face Nelson ようやく、ようやく山田宏一や蓮實重彥が語るドン・シーゲル幻の傑作を見る事ができました。私が見たのは海外で販売されたVHS。画質は悪かったですが、この映画の面白さを損なうものではありませんね。…

「炎628」-正気でこんな映画を撮られてたまるか

炎628 Иди и смотри 監督のエレム・クリモフ自身はどんな心境で撮ったか知りませんが、正気で撮ったとは信じませんよ私は。正気でこんな傑作を撮られてたまるかっ! 実際に戦時下で起きたハティニ村虐殺事件を映像化してしまった作品です。あのクエンティン…

「やぶにらみの暴君」-ポール・グリモーの最高傑作

やぶにらみの暴君 La Bergere et le Ramoneur 今回は1979年にリメイクされた「王と鳥(Le Roi et l'Oiseau)」ではなく、1952年公開の「やぶにらみの暴君(La Bergere et le Ramoneur)」についてレビューしたいと思います。ポール・グリモー、そしてマ…

タランティーノ初期の短編「マイ・ベスト・フレンズ・バースデイ」

マイ・ベスト・フレンズ・バースデイ My Best Friend's Birthday クエンティン・タランティーノが1984年~1987年にかけて撮った短編。フィルムは白黒で、タランティーノ特有のダベりはこの頃からはじまる。短編なのでモチロン展開は速いです。題名通…

「ザ・ウィメン」-ジョージ・キューカー最高傑作

ザ・ウィメン The Women 「女性たち(The women)」の題でも知られるキューカーのコメディ「ザ・ウィメン」。何故これほどの傑作が日本で未公開のままだったのか。ジョーン・クロフォードの魅力が日本人に伝わりきらない現状が今も続いています。ポーレット・…

「戦争・はだかの兵隊」-コメディ

戦争・はだかの兵隊 La grande guerra 「大いなる戦争」の題でも知られる戦争コメディの傑作。ニーノ・ロータの穏やかで何処か哀しさもある音楽が印象的。舞台は第一次大戦。徴兵検査から訓練、一時の平和から一気に戦争へと突っ込んでいく内容。徴兵をちょ…

「いつもの見知らぬ男たち」-イタリア式コメディ

いつもの見知らぬ男たち I soliti ignoti ★★★★(傑作) マリオ・モニチェリは、人情味やエロティックなやり取りが特徴的なイタリア式コメディの第一人者として、戦前から60本以上の作品を監督した作家です。また、ピエトロ・ジェルミやロバート・Z・レナー…

「結婚行進曲」-エリッヒ・フォン・シュトロハイムの大傑作

結婚行進曲 The Wedding March英題は「The Wedding March」または「The Honeymoon(IMDbでは何故かこの題名で登録)」。シュトロハイムはグロリア・スワンソンと組んだ「メリィ・ウィドウ」や「クイーン・ケリー」「グリード」と数々の傑作がありますが、…

「運河」-ベルナルド・ベルトルッチの短編

運河 Il canale ベルナルド・ベルトルッチは初期に「豚の死(La morte del maiale)」や「ロープウェイ(La teleferica)」といった短編を撮っています。 この作品は、1966年当時のスエズ運河の様子を捉えたドキュメンタリー。ベルトルッチが「革命前夜」…

「彼等はフェリーに間に合った」-交通事故防止キャンペーン

彼等はフェリーに間に合った De nåede færgen カール・テオドア・ドライヤー(カール・ドライエル)流交通事故防止キャンペーン映画。他愛の無い映画ですが、ラストはドライヤー・・・というよりデニス・ホッパーの「イージー・ライダー」に繋がるような滑稽さ…

ジョン・フォードの短編2本

ジョン・フォードがジャック・フォード名義の時代に撮った短編を2本紹介。 インディアンの郵便(By indian post) ジョン・フォードがジャック・フォード時代に撮った短編。フォードが初期に撮った短編はフィルムが散逸してしまった物も少なくありませんが、…

「ピロスマニのアラベスク」-パラジャーノフの短編

ピロスマニのアラベスクАрабески на тему Пиросмани/Arabeskebi Pirosmanis temaze 19世紀から20世紀初頭にかけて活躍したナイーヴ派の天才画家・ニコ・ピロスマニへのオマージュを捧げたセミ・ドキュメンタリー。グルジアに生まれたこの画家は、同じグ…

「ブロンコ・ビリーの復活」-ジョン・カーペンターが関わった作品

ブロンコ・ビリーの復活 The Resurrection of Broncho Billy 西部劇の世界に憧れる若者の何処かノスタルジックな一時を描いた現代劇です。ジム・コロスが監督、学生時代のジョン・カーペンターが編集と音楽を担当したこの作品はアカデミー賞の短編部門で受賞…

リュミエール兄弟の短編-シネマトグラフの誕生

エジソンやリュミエール兄弟よりも早く映画を創造したとされるルイ・ル・プランス。ル・プランスの行方が途切れてから彼の産んだフィルムもしばらく消息を絶っていましたが、消息を絶つ前にフィルムを見た人間が少なからずいた事も確か。 エジソンやリュミエ…

ロマン・ポランスキーの短編2本

タンスを持った二人の男(Dwaj ludzie z szafa) 天使たちの失墜(Gdy spadaja anioly) ポランスキーはイェジー・スコリモフスキと組んで「水の中のナイフ」で長編デビューするまでに幾つか短編を撮っています。 その中から、初期の最高傑作の1つと言って良い作…

「忠次旅日記(忠治旅日記)」-幻の“戦前日本映画最高傑作”

忠次旅日記(忠治旅日記) ★★★★(コレを“凄い”と言わずに何を凄いと言えば良いんですかっ?) 「長恨(※断片フィルム有り)」で力演した大河内傳次郎と伊藤大輔がコンビを組んだ最高傑作の1本とされる作品。現在は多くのフィルムが散逸してしまい、その真髄の一部…

ベンヤミン・クリステンセンの「魔女」-ホラー映画の元祖的傑作

魔女 Häxan デンマークのカール・テオドア・ドライヤーの師匠的存在、ベンヤミン・クリステンセンによるドキュメンタリーとフィクションをゴチャ混ぜにしたカオスなホラー映画。。 今見れば恐怖はまったく無いかも知れませんし、終始ゆったりした展開で退屈…

「暴虐工廠」-ワン・ビンの短編、文化大革命の記憶

暴虐工廠 ★★★★(傑作) オムニバス「世界の現状」に収録されたワン・ビンによる15分の短編。工場の廃墟と思わしき場面から、過去の文化大革命における粛清の一部分へと繋がっていく。カメラは手持ちなのか少し揺れを感じます。 ある男がベッドが起き上がり、…

「放送」-テオ・アンゲロプロスの短編

放送 Εκπομπή ★★★★(傑作) テオ・アンゲロプロス初期作短編「放送」について。 テオ・アンゲロプロスの数々の傑作の中で、「放送」は最も活き活きとした、短くも中身の濃い映画です。 たった20分でアンゲロプロス特有のロングショットとクローズアップ、そ…